まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

伸びすぎると…

maru992006-04-12

結局一睡もしないまま8時すぎまで仕事をして、11時すぎの電車で府中病院に向かう。徹夜明けって時間の感覚があいまいで、なんというか、自分の身体を時間がすり抜けていって自分は置き去りにされてる、みたいな不思議な感じ。


よく寝た日でも電車で座れると寝てしまうのに、中央線で西国分寺までの間、ちっとも眠くならない。よっぽどテンションが上がっているのかしらん? 駅からはバスで、院内まで連れて行ってくれるので、方向音痴な私でも安心。おととい3時間余の手術をしたばかりの I さんは、まだ身体に管がつながっていて痛々しいのに、すでに今月末締切の書評を2冊分書き終えたとのこと。すごすぎる〜! 個室がとれてよかった。普段、昼夜逆転に近い生活なので、病院の早寝早起きがつらいかもしれないと心配していたのだけれど、意外に眠れるという。ただ環境の違いで眠りが浅いらしく、ちょっとした物音で目が覚めてしまうというのは、私にも尾覚えがある。なにより犬がいない生活が寂しいって。うんうん、そうだろうなぁ。ワンちゃんたちもさぞかし寂しがっているでしょうねぇ。疲れさせてしまっては申し訳ないから長居はしないつもりでいたのに、大丈夫だから、と言って下さるのでついついオシャベリしてしまい、2時間余りもいてしまった。帰りは 「歩く練習になるから」 とエレベーターホールまで送って頂く。点滴中なので吊り下げる金具をガラガラと引きながら、ゆっくりゆっくり。手術後24時間経たないうちにもう歩く練習をさせられたそうだ。もう10年以上も前に私がお腹を切った時は動くたびにお腹の糸が引きつって痛かったけれど、今はそんなこともないらしい。また来ますね〜! 「遠いんだから無理しないで」 確かに片道1時間半は近くはないけど、でもやっぱり、また来ます〜!


お元気そうでよかった、と安心して、マナーモードにしてあった携帯を見ると、夕べ徹夜した案件の依頼主からメールが入っていた。ん? えっ? キャンセル?! え〜っ!! ひょっとすると1〜2か月先にまた依頼するかもしれないけれど、とりあえずストップしてほしいとのこと。わ〜い! ラッキー!! 徹夜したのが無駄になったとはいえ、それ以上に、まだ30ページぐらい残っているのをやらなくてよくなった嬉しさの方が大きい。心おきなく金毘羅に行けるように、って芝居の神様が助けてくれたのかもしれないわ〜。「大変申し訳ない」 と平謝りの依頼先に、「いえいえとんでもない。ありがたいぐらいです」 と正直に返信。ただ、これで在庫がゼロになるなら最高なのだけれど、私ができないなら誰か紹介してほしいと言われ、友人も手一杯で保留のままの案件がある。早速その担当者に電話を入れると、「ご自身でやって頂けるのですか?! ありがとうございますっ!!」 と、電話の向こうで頭を下げているんじゃないかと思うぐらいの大きなリアクション。思わず私まで、西国分寺の駅前で頭を下げそうになっちゃった。ただまだ肝心の書類ができていなくて連絡待ち。これでよし、と歩き出そうとした途端に別口から依頼のメールが入る。20ページ。連絡待ちの案件が20ページだから、引き受けるとせっかくキャンセルになった案件の残りの量を超えてしまう。申し訳ないけど、今月は歌舞伎優先なので、ごめんなさ〜い! このところ何件もゴメンナサイをしているなぁ。去年は確か5月にまったく仕事が入らなかったんだけど、今年もそのうちパッタリ来なくなったりするのかしらん。


一度帰宅したひと息ついた後、マッサージに行く。「ま〜たすごいことになってるよぉ。いつもにも増してコリコリ!」 いやぁ、夕べ一睡もしてなくて。「え〜っ?! 全然そう見えないよぉ。なんでそんなに元気なの?」 テンション上がってるだけ〜。「今夜はゆっくりお風呂に入って早く寝た方がいいよ」 は〜い。と、答えたとおりに早めにお風呂に入る。そのうちゴリエ杯の決勝戦が始まって、浴室の小さな液晶画面では細かい動きが分からない。会場がどよめくほどの演技がよく見えないものだから、迷った末に結局途中で上がって、リビングのテレビで最後まで観てしまった。フィギュアもそうだけど、どうしてこんなことできちゃうの?! とビックリの連続。ゴリエってもともとは番組で次々に出てくるキャラクターのひとつにすぎなかったのに、2千何百ものチームが出場するようなコンテストにまで発展しちゃって、なんだかすごいことになってる。こういうのはテレビならではの現象だなぁ。


再びお風呂に戻って、のんびりとあったまる。そして結局、寝るのは1時すぎ〜。