まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

小さな宝石

maru992006-02-25

2日分の睡眠のせいか、8時の目覚ましでは起きられず、9時10時とすぎてもまだ目が開かず、11時近くまで寝てしまった。12時半には家を出ないといけないというのに!


夕べ焼いたパウンドケーキをラッピング。あれれ? ラッピング材はどこにしまったんだっけ? 1月のシフォンケーキは結局持っていかずじまいだったから、年末の大掃除で片付けて以来で、一体どこに片付けたんだか。あちこち探し回ったあげく、年末に届いた収納庫と冷蔵庫のすき間に発見。そうだった、そうだった。デッドスペースを有効利用できるグッドアイデアだと思ったのに、忘れちゃったら何にもならない。さて次は、昨日たまたま北千住で見つけた生クリームどら焼き。イチゴ・ごま・ずんだ・カフェオレ・きなこ・抹茶と6種類もバリエーションがあって、ついつい買ってしまった。要冷蔵だから保冷バッグに入れていこうとして、ああ、今度は保冷バッグが見当たらない。まったくもう! 自己嫌悪〜。


2つの探し物ですっかり時間をとられてしまい、バタバタとギリギリに家を出る。小田急乗り入れの千代田線で経堂まで一直線。重いバッグを網棚にのせようとして、あまりの重さに右手に痛みが走ったのであきらめる。途中で座れて、ようやく開いたジャパンタイムズの一面もスポーツ欄も荒川静香の写真でいっぱい! ジャパンタイムズって日本の新聞なんだなぁ、とあらためて感じた。だって男子シングルのフリーの翌日、一面にのったのは転倒した瞬間の高橋の写真で、スポーツ欄もプルシェンコの写真はたった1枚。記事の量も3分の1ぐらいしかなかった。表と裏の両方に荒川静香の写真があるので、どっちを向けて読んでいても他の人の視線を感じた。


経堂に着くと、キョンちゃんが元気にお出迎え。久しぶりっ! 今日は先生もいらして下さって、まだ安静中の I さんをのぞくフルメンバー。久しぶりの分、いつも以上に楽しくオシャベリしながらキャンバスに向かう。持参したモモちゃんの絵を先生に見て頂くと、頭が大きすぎるというご指摘。あ、やっぱり。実は自分でも気がついていたのだけれど、なんとなくそのまま描き続けてしまった。今ならまだ間に合う。すでに何層にも塗ってある絵の具の上に8Bの鉛筆でデッサンをし直し、頭を小さくしただけでなく、首をかしげている角度も大きくした。目鼻の位置も調整した。ずっとよくなってる! でもなにか違う…。写真のモモちゃんはしっかりカメラ目線なのに、キャンバスの中のモモちゃんはそっぽを向いているような…。先生のアドバイスに従ってさらに修正してみるものの、どうにもうまくいかず、見かねて先生が筆を入れてくれた。そしたら途端にモモちゃんの愛らしさがグ〜ンとアップ! おしゃまさんになった。すごいなぁ。もうすっかりうれしくなっちゃった。その上に私が筆を入れると万一の時に修正がきかなくなってしまうので、先生が直してくれた部分は乾くまでいじらないことにして、他の部分を描き込む。お願いされて描くのは初めてだからすごく不安だったんだけど、「いい絵になりそうだね」「私がほしいぐらい!」 と好評だったので、ますます頑張れそう。


私が持参したケーキだけじゃなく、キョンちゃんママからはドイツ土産のテディベアの形をしたチョコレート (ひとつひとつポーズが違う!)、Wさんからは九州土産の 「日向夏みかん」 のおまんじゅう、KさんTさん姉妹からは美味しいおせんべいと、ごちそうがいっぱい。生ドラはそれぞれ持ち帰って頂くことにした。私のケーキは、チョコチップがそれほど効果的じゃなかったものの、食感が先週のものとはまったく違って、バリエーションが楽しめた。これだからケーキ作りはやめられない。


忙しい中、来て下さった先生は、今日もこれから事務所に直行されるという。ひぇ〜。先生も奥様もキョンちゃんもオシャレだから、3人そろって歩く姿はもうほれぼれしちゃうくらい。下高井戸に向かう3人と、経堂に向かう私たちとで左右に分かれる時、キョンちゃんはサヨナラをいやがって、バイバイの代わりのパッチン (手のひらを合わせる仕草) をしようとしない。もっと一緒にいたいと思ってくれてるってことだから、なんだか嬉しくなっちゃった。こちらから手を出すと、私とはかろうじてパッチンしてくれたんだけど、Wさんともしちゃうと本当にサヨナラなので、いやがってママのうしろに隠れてしまった。「ちゃんとパッチンしないと、あとでキョンちゃんがさみしい思いするんだよ」 と優しく言い聞かせるママ。それでもキョンちゃんは下を向いたままなので、「また今度ね!」 と大人だけ手を振って別れ、歩き始めてしばらくすると、ママが私たちを呼ぶ声がした。振り向くと、キョンちゃんが走って来る。あとから追いかけてくるママ。「やっぱりパッチンするって」 とママが言い終わる頃にはキョンちゃんが先に到着。Wさんとパッチンのあと、私も2回目のパッチン。いやぁ、嬉しかったなぁ。パパのところへかけていく2人の後ろ姿を見送りながら、なんだかとっても、ほっかほか。


通りに出ると、Wさんのご主人の車があって、Wさん自身がビックリ。というのも、今日はいつもより早く終わったので、待ち合わせの時間までまだ20分もあったから、Wさんはそれまで時間をつぶすつもりでいたのだった。寒い中で待つのはつらいだろうという配慮なのだろう。優しいなぁ。そもそも奥様の習い事に送り迎えしてくれる旦那様って、すごい。先生のファミリーといいWさんご夫妻といい、一人暮らしがむなしくなるじゃんねぇ。とはいえ、うらやましいとは思うけど、自分も、とは思わないんだなぁ、これが。


帰ってお風呂に入ってから、フィギュアのエキシビションを見た。そもそも競技大会でありながらエキシビションがあるのってフィギュアだけ。それだけ選手にはアスリートとしてだけでなくエンターテイメントの才能も要求されることになる。まして男子シングルは早く終わったから日数に余裕があったけど、女子シングルの選手には過酷なスケジュール。スルツカヤの滑りからも疲労による体調不良がうかがえた。荒川静香もマスコミの対応に追われてほとんど睡眠がとれない中で、ジャンプこそ1度にとどめたものの、十分に優雅な滑りを見せてくれた。本番ではイナバウアーを目玉にY字スパイラルは短めにして、アンコールで存分に見せるというプログラミングも万全。そもそもエキシビションっていつ準備するんだろう。開催国の選手以外は5位以内に入賞しないと滑る機会がないのだから、前もって準備しておいても滑れない可能性もあるわけだし、だからといってまったく準備をしておかなかったらいきなり滑れって言われても困るだろうし。村主なんかボールまで使ったフリーとはまったく違うプログラムだったし、準備なしにできるはずがない。フィギュアって、競技以上に要求される要素が本当に多いんだなぁ、とあらためて思う。


エキシビションの解説で必ず話題にのぼるのがライティングの問題。リンク全体に様々な模様が映し出され、選手を照らし出すスポットライト以外にも華やかなライトが縦横無尽に走り抜ける。その状態で滑るのは大変なことで、特にジャンプの際には遠近感も平衡感覚もなくなるという。確かに照明はエキシビションを盛り上げる要素のひとつかもしれないけれど、滑りにくい状態が万一事故につながらないとも限らない。それほどのリスクを犯してまであれほどの照明を用いる必要があるのだろうか。通常の競技と同じ状態でも、選手たちの様々な創意工夫で十分に楽しいエキシビションになると思うのだが、その辺、どうなんだろうか。アイスショーとは別物なんだし。


金メダリストにはアンコールつき。ペアのアンコールでバイオリニストが登場し、生のバイオリンをバックに滑った時にはビックリした。しかもラストに滑ったプルシェンコは最初からそのバイオリン付で、生のバイオリンでトスカを滑るプルシェンコを見ているうちに、涙が出てきてしまった。いくら男子フィギュアは時間の余裕があったとはいえ、アンコールもフルで滑って、さらにグランドフィナーレでもまだコンビネーションジャンプを飛んでみせるプルシェンコ。すごすぎる〜。4年後も必ず出ると宣言しているのが嬉しい。このエキシビション、録画は永久保存に決定!


そうこうしているうちに、5時になろうとしている。10時からマンションの理事会なのに〜。どうしてこうなっちゃうんでしょう???