まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

八百屋さんシリーズ

maru992006-02-23

夕べのうちにひとまず確定申告の準備はできたし、足りない支払調書2枚のうち1枚は速達で届いたし、午前中に掃除も済ませて、最後の記帳指導に税理士さんをお迎えする準備は万端。約束の2時まで30分ほど時間があいたので、少しでも仕事を進めておく。


時間どおりに税理士さん到着。まずは夕べ数字が合わなくて無理やり帳尻を合わせた箇所を質問してみたところ、請求日 (=売掛金発生日) から入金日 (=売掛金回収日) までの間に年度が変わってしまった項目も、支払調書に売掛金の特記がない場合は請求日をずらして入金日をベースに処理して構わないとのこと。合ってるじゃん! PCへの依存度が高いので万一に備えてサブ用に購入したノートPC (実はまだ箱を開封すらしていない …) の代金は、金額から本来は固定資産の扱いで複数年度にわたって償却処理すべきところ、30万円未満なら青色申告の場合に限り当期に任意で一括償却できるときいていたので、そのつもりで処理した数字も正しいことを確認してもらった。他にも決算書から添付書類からひととおり目を通してもらい、あとは足りない支払調書さえ届けばいつでも提出できるとお墨付きを頂く。わ〜い♪ 「で、来年はどうします?」 と税理士さん。へっ? ひょっとして、来年は個人で税理士さんにお願いするかどうかってこと? 「来年までは今年と同じように無料で記帳指導が受けられるんですよ」 え〜っ! 本当に?! 知らなかった〜。税務署がそんなにも親切だなんてビックリ。「希望を出しておきますか?」 はい、ぜひ! 「来年も私が担当になれるかどうかは分からないんですけどね」 と税理士さんは言い、その後、「ちょっと伺ってもいいですか?」 と逆に質問される。税理士さんが記帳指導を担当している別の人の友人に日本語の喋れない中国人がいて、日本の病院で処方された薬の副作用で今も苦しんでいるので、医療ミスじゃないかということで、弁護士に依頼に行ったところ、着手金だけとられて1年近く経つのになんの音沙汰もなく、こちらから連絡を入れてもらちがあかないという。それはひどい! 別の弁護士にあらためて依頼すべきかどうか悩んでいるとのことだったので、その前にまず区役所・市役所や弁護士会でやってる無料の法律相談に行ってみるようお勧めした。今日が最後なので他にもあれこれオシャベリしたあと、「こちらに伺うのは毎回とても楽しみでしたよ」 と税理士さん。本当に懇切丁寧に指導して頂いたのに、何か手土産でも用意しておけばよかったなぁ。失敗失敗。


さて、仕事仕事。11時半すぎにようやく終わり、これであとは3月3日までの長い案件だけだから、今日はゆっくりお風呂に入って、女子フィギュアのフリーをじっくり見て、明日は上野で鄭さんの絵を見てから美容院と眼科も回って一気に用事を片付けよう! … と思っていたら、とんでもなかった。午前2時半近くにお風呂から上がり、フィギュアが始まるまでまだ少し時間があるから、このところさぼりがちだった 「ほぼ日手帳」 のブランクでもうめておこうかな、とパラパラめくっているうちに、ふと目に飛び込んできた1行。え? えええええ〜っ! 途端に冷や汗がたら〜。頭の中でガンガン音がして、目の前がボ〜ッ。1週間前に受けた案件をひとつ完全に忘れきっていた! その日の日記に受けたことをちゃんと書いてあったのに。「来週末までに」 ってことは、えっとえっと、金曜日までだから … 明日じゃん! ていうか、すでに日付が変わってるから今日中ってこと?! ぎょえ〜っ! 確かちょっとだけ始めたけどまだ15〜16ページまるまる残ってるはず。どうしようどうしよう。泣きそうになる。でも落ち込んでなんかいられない。なんとか前向きに考えなくちゃ。女子フィギュアの日じゃなかったらとっくに寝ていただろうし、フィギュアが始まるギリギリまでお風呂に入っていたら手帳を開くこともなかった。たまたまあいた30分ぐらいの間にネットで遊んでいたってよかったのに、どういうわけか手帳を開く気になって、たまたまそのページに手が止まってその1行が目に飛び込んできたのは、きっと何か不思議な力が働いて教えてくれたに違いない。てことは、まだ間に合うからこそ教えてもらえたはず。きっとそう! よしよし、だんだんヤル気になってきたぞ。


すぐにファイルを開いて英訳を始めたものの、フィギュアも始まってしまった。気になる気になる。英訳しながらチラチラ画面を見ずにはいられない。最初の方はあまりなじみのない選手が多いので、それでもなんとか仕事に集中できていた。でもソコロワあたりからそうはいかなくなってくる。好きなんだ、彼女。昨シーズンから調子がイマイチでつらそうなのに、あの笑顔は本当に魅力的。結局、「あとでその分まできっと頑張るから!」 と誰にともなく誓いを立てて、途中からテレビの前に陣取ってじっくり見た。


安藤美姫は4回転の他にも転倒したものの、最後までよく頑張った。何より本人が満足そうな表情をしていたのでよかった。でもでも、あのメイクはどうなんだろう? 他はみんなナチュラルメイクだったのに、ひどく野暮ったく見えた。ヘアメイクさんとかついていないのかしらん。解説の佐藤有香が全日本でも6位という成績だったので精神的にも準備が不十分だったのではないかと、代表の選考に対する疑問ととれなくもないコメントをしていた。だからこそ4回転に挑戦せざるを得なかったというのもあるんだろうなぁ。


サーシャ・コーエンが立て続けに転倒したあたりからドキドキし始めて、荒川静香の優雅な滑りに圧倒された。でもこの時点では、スルツカヤが金で荒川が銀だと思ったし、できることなら村主章枝に銅をとってほしいと願っていた。村主の滑りもとてもよかったものの、スピンその他のコンポーネンツで高得点のものを盛り込んでいないために点が伸びないという解説どおりの結果になってしまった。イナバウアーは別にして確実に点の取れる戦略的なプログラムで臨んだ荒川と、何よりも自分の世界を表現したいという想いを選考させた村主の差が点に現れたのだろう。そしてスルツカヤのまさかの転倒。驚いた。これは本当に驚いた。ずっと圧倒的な強さを誇ってきた彼女がよりによって悲願の金メダルを目指したこの大舞台で転倒するとは。結果的に荒川の金、コーエンの銀、スルツカヤの銅で村主は4位。ショートプログラムと比較しても、表情のこわばっていたコーエンやいつになく硬さの見られたスルツカヤに対して、荒川の演技には終始余裕があった。十分なスピードで滑っているのに動きがスローに感じられるぐらいに優雅だったし、ジャンプもまったく危なげがなく、あれだけ激しい運動をしていながら、心の中は波紋すら立たない静かな水面のように穏やかなんじゃないかと思うぐらいだった。佐藤有香が 「空気がしなやかになりましたね」 とコメントした時、うまいこというなぁ、と感心してしまった。まさにそのとおりの演技だった。いやぁ、すごかったなぁ。日本にとって今大会唯一のメダルというだけでなく、アジアの選手が金をとるのも初めてなら、女子フィギュアのシングルの歴代金メダリストの中で最年長だという。スタンディングオベーションを受けたのが荒川と村主だけというのもすごい。これでもし安藤が4回転を成功させていたら、もっとすごいことになっていだろうなぁ。金メダルが確定した直後の荒川のもとに安藤がかけつけて抱き合う場面があって、荒川がよしよしって安藤の髪をなでていたけど、村主の姿はなかった。犬猿の仲って本当かしらん? … そんなことはどうでもいいか。とにかくすごかった! 感動!!!


… その余韻をじっくり楽しんでいられないのがとっても悲しい。すぐに仕事に戻って、必死で英訳。ところが昨日は9時前に起きているから、すでに24時間以上が経った頃にはさすがに疲れてきて、睡魔が襲ってくる。経験上、睡魔の襲撃は周期的だと分かっているので、引きの強い大波を乗り越えるために歩き回ってみたりほっぺたをパンパン叩いたり頭をブンブン振ったり。それでも何度かほんの一瞬、意識が飛んだりしていたけれど、しばらくするうちに頭の中のモヤがすっきり晴れて、あらためて集中。でもそのあと1時間ぐらいしたら、今度は気持が悪くなってきた。昨日からほとんどずっと座りっぱなしだから足が萎えたようになって、関節の後ろにジンジンとキンキンがまざったような鈍痛がある。私にしては珍しく頭痛までしてきた。昔は2〜3日なら続けて徹夜しても平気だったけど、さすがにもうそんな無理はきかなくなってるなぁ。濃いめのコーヒーで気合を入れ直す。自分で引き受けたんだから自業自得なんだぞっ!


午後1時近くにようやく見直しも終えて送信。よっしゃあ! さすがに疲れた〜。真っ黒でネバネバの液体が体中をゆっくりめぐっているかのような不快感。もう1杯コーヒーを入れて、ほっとひと息ついたところへ、廃止しようしようと思いながらなかなかできずにいる古いメールアドレスに着信の知らせ。このアドレスに届くのは仕事関係なんだよなぁ。アドレス変更の通知をしたのにどうしても古いアドレスに送ってくる人がいる。その人から紹介を受けたという初めての弁護士さんだった。あああ、もうさすがに無理です。カンベンして〜! と叫びたいのをグッと抑えて丁重に返信をする。


できればすぐにでもベッドに入りたいところだけど、そうはいかない。鄭さんの絵を見に上野に行ける日は今日しかないんである。急いで着替え始める。


… と、気がつけばすでに1日と半分以上の日記になっているので、乱暴だけど、ここまで!