５時すぎにぼんやりと起きた。どうやら暑さで目が覚めたらしい。空き巣未遂にあって以来、寝室のある通路側の窓は夜の間ずっと閉め切りにしているからなぁ。窓を開け、通路を通る人にははしたない寝姿が見えちゃうなぁ…と考えている間に二度寝してしまった。
８時過ぎにあらためて起き、早々に仕事を始める。まだ午前中だというのに暑い。風がほとんど入ってこないので、仕方なく扇風機を使う。エアコンはなるべく使いたくないのよね。さすがに３０度超えると使う気になるんだろうけど、去年の酷暑でも温度設定は２８度だった。それ以上に下げるとあとで身体がだるくなるから。
２時半頃まで仕事をして、麻の作務衣に日傘を差して、家を出たのは３時半頃。久々に渋谷へ向かう。なんだかこの街はどんどん苦手になってきちゃったなぁ。シアターコクーンで５時開演の 「桜姫」 千穐楽。チケットの優先予約日に歌舞伎座にいたものだから出遅れてしまい、２階席の３列目。最近の歌舞伎座ではずっとオペラグラス不要だったから、うっかり忘れてしまったものの、この劇場は２階席でも十分に観やすい。中２階があるから実質的には３階なんだけどね。だから席には不満がなかったのに、両隣りとも椅子からはみ出すほどに巨漢の若い女の子で、左の子はきつい香水の匂いと汗の匂いとがまざり合って強烈な刺激臭を発しているし、右の子は膝の上にビニール製のバッグを重ねて持っているものだから始終キュッキュッと耳障りな音がしてるし。なかなかにつらいものがあった。
肝心の芝居はというと、千穐楽だけにカーテンコールは華やかだったけれど、私は最後まで立つ気にはならなかった。最初から最後までとても冷静に観てしまって、心がわき立つこともなかったし…。でも決しておもしろくなかったわけではなくて、コクーン歌舞伎はこれでいいのだろうと思ったりもした。それにやっぱり野田版よりは串田さんの演出の方が好きだし。ミーハー芝居帖に書いておきたいことはそれなりにいろいろあるので、まずは急ぎの仕事を片付けねば。
何度も何度も続いたカーテンコールの最後までいたのでコクーンを出たのは９時すぎ。文化村に行くたびについ寄ってしまうアジアン雑貨のお店でちょっとだけ買物しちゃった。１０過ぎに帰宅して、仕事再開。明日が締め切りなのにまだ１０ページも残っているのよね〜。
