今日は I さんのお店 「節」 で6時半からアルパの先生のコンサート。その前に油絵の自習をすることになっているので、家を出るタイムリミットは2時。自習メンバーのひとりは胃痛でお休みだし、I さんも胃の調子がよくないときいていたので、焼き菓子はやめにして、コンサートのお客様へのデザートに加えてもらってもいいように、大きめのホーローのバットに黒ゴマのプリンをたっぷり (牛乳800cc分) 夕べのうちに作っておいた。「ひんやりおやつ」 というレシピ本に、ゼリエースの粉で普通にゼリー液を作った後、そのまま冷やさずに泡立て器で十分に泡立ててから冷やすメニューがのっていて、写真を見るとまるでシャーベットのような雰囲気。これはおもしろそう、と朝イチで作ってみたのだけれど、泡立てても泡立てても冷蔵庫に入れてしばらくおくとゼリー液に戻ってしまい、レシピの写真のようにならない。おかしいなぁ。仕事をしながら、15分おき、30分おき、と何度も冷蔵庫から取り出しては泡立ててみるものの変化はなく、このままでは間に合わなくなってしまいそうなので、少し固まり始めるまで待ってから無理やりに泡立ててみる。ふるふるしておもしろい食感にはなったけど、レシピの意図するモノとはまったく違うなぁ。ビミョー。
タイムリミットぎりぎりまで仕事をして、誕生日に I さんに頂いた乙女チックなブラウスとジーンズで出かける。家を出る直前、光化学スモッグが発生しているから外出するなという区役所からのアナウンス。そんなこと言ったって〜。小学校時代も都内に住んでいて、しょっちゅう光化学スモッグのために夏のプールが中止になったっけ。それにしても暑い! いくらツバ広の帽子をかぶっていても、路面からの照り返しでぜ〜ったい日焼けしてそう。
ほぼ3時ジャストに 「節」 に到着。コーギー犬ナオちゃんの絵もそろそろ大詰め。前回、鄭さんが手を加えてくれたおかげで目が生き生きとして、平板になりがちな今までの私の絵とは全然違い、キャンバスから飛び出してきそうな立体感。その鄭さんが加えてくれた絶大な効果を生かしつつ、鄭さん独特の鋭いタッチが目立つところを自分のタッチに近づけるように筆を加える。自分でも大好きな絵になりつつあって、とってもうれしい。
先生とご主人のガブリエルさんが到着し、コンサートの準備が始まる。今回は夜のコンサートだからワンドリンクのみで、デザートは出さないことになったそうなので、黒ゴマのプリンと泡立てたメロンゼリーをみんなで試食。ゼリーは単に食感のめずらしさだけで味はいたって普通だけれど、黒ゴマの方はなかなかなめらかにできていてマル。よかったぁ。
6時半の開演に向けてお客様も次々に。前回よりも少人数で、同じ教室のお仲間も何人か。ルシア塩満さんもご主人とご一緒にいらして、私も最前列に席を頂く。あいにくアルパの上の部分で演奏中のお顔が隠れてしまい、写真はうまく撮れなかったのだけれど、指の動きをすぐ目の前で見ることができる。どうしてあんなに細かく正確に動くんだろう! まずはガブリエルさんがパラグアイの曲をたくさん弾いてくれて、先生はギターの伴奏。続いて交替して、先生の演奏。今日はアルパも2台で、アルパは手作りの楽器だから1台1台音色が違う。パラグアイから届いて間もないという新しい楽器は高音がきらびやかな印象。休憩をはさんで第二部では、ルシアさんが飛び入りで弾いて下さることになり、せっかくアルパが2台あるのだから、とガブリエルさんと合奏。事前の打ち合わせなどまったくなしのぶっつけ本番なのに、その素晴らしさといったら! まずガブリエルさんもルシアさんも、それぞれ1人で弾いても音量が大きくインパクトの強い演奏をなさる方。そのお2人がすぐ手が届きそうな至近距離で合奏だもの、その迫力! もう圧倒されまくり。2時間を超える楽しいコンサートで、しかもぜいたくなオマケまでついて、さらにワンドリンク付で2千円ぽっきりだなんて、シアワセすぎる〜! ライブ版を作ってほしいぐらい。
コンサートの余韻が残る中、希望者にはアルパをさわってもらったり、ほとんどのお客さんが帰った後も残った教室の仲間でアルパを弾き合ったり。その波も一段落した後、カウンターで 「節」 オススメの絶品カレーを頂く。前回もいらしてアルパの音がとっても気に入ったというM氏は、I さんの絵のお仲間で、私とはすれ違いで教室でご一緒したことはないのだけれど、今も 「節」 の店内にM氏作の大きな油絵が飾られている。そのM氏がガブリエルさんの演奏にいたく感激して、すでにビールで赤い顔をしながら、しきりにガブリエルさんに話しかける。しまいには地元四国の自慢の讃岐うどんを送るから食べてくれ、と上機嫌。若干酔ったM氏とガブリエルさんのカタコトの日本語での会話がおもしろかった。
素晴らしい演奏と美味しいカレーで心もお腹もいっぱいにして、帰宅したのは11時半頃。ひと仕事するか、今日は寝ちゃって明日早起きするか、ハタと悩んで後者に決定。お風呂の中で今日の余韻を楽しむ。教室の仲間はもうほとんどが発表会の曲を決めたって言ってたなぁ。私も早く決めなくちゃ。