まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-05-23

今日は歌舞伎座♪ 十一代目市川海老蔵襲名披露五月大歌舞伎、と長いタイトルがついている。筋書きもいつもより高くて1500円也。ロビーには襲名記念グッズがいっぱい。いつも売ってるお菓子に「襲名記念」って書いてあるだけだったりするのに、どれもよく売れてるみたい。歌舞伎も商業演劇だからねぇ。

團十郎のいない舞台はやはり寂しい。特に夜の部は、團十郎の代役で弁慶を演じた三津五郎がわずか15分の幕間で宗五郎に扮する。どちらも出ずっぱりだから三津五郎はさぞ大変だったろうに、客席からは 「まるで三津五郎を観に来たみたい」 と不満の声がもれる。おめあての新海老蔵が口上以外はほんの5分ぐらいしか舞台に姿を見せないのだから、さもありなん。

海老蔵がその輝きを存分に発揮したのは昼の部の 「暫」。外国人に説明するのが大変なぐらい珍妙な格好の役なのに、それでこれほどにカッコイイ彼ってやっぱりただものじゃないと思う。ド派手な鬘や鮮やかな隈取りにうもれることなく、鋭い力を放つ強い目。しかも声がいいから見ていて気持ちがいい。来月の助六が楽しみだ。

ひと回り以上年下の友人と歌舞伎座のすぐ近くで11時すぎまでオシャベリ。彼女は今月の歌舞伎座にも出演している師匠について鼓を習っているので、裏話にも詳しい。歌舞伎のお仲間って年齢層が幅広いから楽しいのよね。