まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-03-31

いよいよ最終出勤日。まさか最後の最後まで仕事だったりして〜、と思ったらその通りだった。O先生の仕事で、10時半頃に届いたメールで5ページの契約書。終わるわけないや〜ん、と思ったら終わってしまった。ううう。さすがはO先生。ペースを読まれているところが悔しい。

最後のランチはBASARA深川丼のセット。あんかけがいい感じ。玉子豆腐も昔プリンもおいしかった♪ @のおごり。ごちそうさま!

さて、午後はもう有休だから事務所を離れる準備に専念。まずはメールで退職のご挨拶を全員に送信したら、「本当なんですか?」「知りませんでした!」という返信が何通か届いた。ウチはなぜか退職の告知をしないからなぁ。

ウチの事務所は3つの階に分かれているので、@の協力を得て大量の手作りケーキを3つに分け、持参した色厚紙で受け皿を作って、ピーナツバターのマフィン、チョコチップマフィン、オレンジとココナッツのドロップクッキー、チョコブラウニー、抹茶のケーキの5種類を並べる。

各階に置いたケーキとは別に、親しい人たちに、と用意したのがフルーツケーキ。例のラム酒漬けのフルーツを大量に使ったパウンドケーキで、1切れずつラップに包んで名刺と一緒にラッピング。全部で25切れのケーキと名刺を持参して、ご挨拶に各階を回る。

各階が5つのゾーンに分かれているものだから、座席表を片手に回っても、方向音痴の私はどこがどこやら。とても全部は回りきれないので、仕事でお世話になった方々のところだけをピンポイントで回らざるを得ない。しかもあいにく席をはずしていた場合はとても再び回る余裕はなく、失礼せざるを得ないという、なんとも中途半端なことになってしまった。それでもたっぷり3時間。

あっというまに5時半になり、ビックリするほど多くの人が私の席に集まってくれた。プレゼンターはO先生で、花束を受け取ったときにはウルッときそうになったけど、なんとか持ちこたえる。いせ辰のステキな和装バッグと、赤いレザーのペンケースと、図書券までいただいてしまう。さらに翻訳の後輩から、と渡されたのはアルバムで、何十人もが写真やメッセージを寄せてくれていて、私が大好きなムーミンのイラストで飾られている労作。しかもその場で花束を抱えた私の写真まで最後のページに加えてくれて、その写真の上には “Thank you!" の文字。これは嬉しかったなぁ。

泣き虫の私が意外にも泣かなかったのは、もう幸せすぎちゃってテンション高すぎて、感動で泣くようなレベルを飛び越しちゃっていたんだと思う。

その後、翻訳の後輩たちと7人でいのこ家へ。生の豚肉のお寿司や味噌仕立てのしゃぶしゃぶ、豚キムチなどなど。にごり酒もおいしかった〜。

席に戻った時には11時をすぎていて、それからパソコン上のプライベートファイルを整理していたら、終電の1本前になってしまった。長い長い1日。

たまたま肉親の縁が薄く早くからひとりで生きることを強いられてきたけれど、その分、というかその欠落をおぎなって十分すぎるほどあまりあるぐらいに、外での人間関係に恵まれてきたことを実感する1日だった。16年半という事務所での日々を通じて、自分がいかに accept されてきたか(受け入れられてきたか、と訳すとピンとこないんだけど)を感じたし、こんなにも accept してくれる人たちのもとを自分から離れようとしているんだなぁ、とも思ったし。でも同時に、多くの人から「これからもヨロシクね」と言ってもらえて、今回の退職は別離ではなく、コミュニケーションの形が変わるだけなんだという安心感も得られた。

そう、なによりも実感したのは、シアワセだ〜ということ!

家に帰って、まずは花束を花瓶に。ウチにあるいちばん大きな花瓶でもギリギリ。バラだけドライフラワーにしようかな♪