まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

MET新シーズン開幕!

急にスパイシーなカレーが食べたくなって、シータラでスープカレー。久しぶり。辛いけど美味しい。美味しいけど辛い。そのせめぎ合いがクセになる。辛いのほうが勝ったときに助けてくれるのが甘いラッシー。最高の組み合わせ。これで835円也。そんなに細かく刻まなくてもいいのに、諸物価高騰の折りでも値上げなし。ご立派。

コメダ珈琲に移動し、和訳の見直しを2時間ほど。そのあと東銀座へ。メトロポリタン・オペラの新シーズンが開幕し、8日から1週間のところ東劇のみ21日までの上映で、来週は歌舞伎座、手織教室、絵の教室と続いて忙しいので今のうちに観ておくことにした。18時10分から21時40分までの上映。早く着きすぎ、まだ勘三郎の「法界坊」のシネマ歌舞伎を上映中だったので、1階のフリースペースで帽子の続きを編みながら開場を待つ。

シーズン第1作は「デッドマン・ウォーキング」。タイトルからなんとなくゾンビものを想像したのだけれどさにあらずで、死刑囚が刑の宣告を受け刑場に向かうさまを言うらしい。高校生のカップルが男性2人に襲われ、女子高生はレイプの末に首を絞められ、男子高生は銃殺されてしまう。その罪で死刑囚となったジョゼフは修道女ヘレンに無実を訴え、彼女は文通を経てジョゼフに面会し、死刑を回避するために奔走するが受け入れられない。死刑執行の直前、ジョゼフは初めて自分の罪を認め、遺族への謝罪の言葉を口にする。

私はどうしても被害者や遺族の思いを考えてしまうので、人権論に基づく死刑廃止論というものをそのまま受け入れることができない。もしジョゼフが始めから罪を認めていたら、ヘレンはそれでも死刑廃止のために奔走したのか? ジョゼフの母親も息子の除名を嘆願していたが、死刑執行のとき、息子に寄り添っていたのも息子が信頼を寄せていたのもヘレン。母親の心中はどうだったのか。とあれこれ考えてしまい、正直、共感はできなかった。とはいえ、ジョイス・ディドナートのヘレンは素晴らしかった! 

23時前に帰宅。遅い時間でもそれほど寒くなくてよかった。シーズンブックも買ったし、今シーズンのMETも楽しみがいっぱい。