まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

サ高住

骨折を繰り返した末に施設に入居することになった翻訳の先輩を訪ねるため、今までもその方のご自宅への訪問にご一緒してきたお二人と我孫子駅で待ち合わせ。施設を訪ねたあとにランチという予定だったから、9時頃に家を出てカフェのモーニングで腹ごしらえを、と考えていたのにまたしても二度寝をしてしまい、目が覚めたときには9時12分! モーニングどころではなく、飲まず食わずのままで家を飛び出し、9時半ちょっとすぎの電車に滑り込みセーフ。起きるのがあと5分遅かったら待ち合わせに遅れていた。もうね、やっぱり誰かが起こしてくれているとしか…。

無事に3人合流し、成田線で新木へ。施設へは駅から徒歩で5分程度。ご本人のご自宅より格段に駅から近い場所にこんな施設があるなんてまったく知らずにいた。駅前のスーパーで果物や和菓子などを買って行き、受付で取次をお願いすると、甥っ子さんに伴われて病院で受診中で、そのあとランチを済ませて戻って来た後すぐにデイサービスの見学に行く予定だと。あらら~。携帯電話などの連絡手段がないものだから、事前に打ち合わせができなかったのよね。

新木駅の周辺には食事ができる場所がないので、買ったものを受付に預けて我孫子に戻り、食後も時間をつぶせる場所を探し、ガストでランチ。14時過ぎの成田線で再び新木へ。デイサービスの見学から戻るのを待つことになった。ところが、片道1時間以上かかるお二人は通勤ラッシュを避けるために早めに帰宅したいとのことで、成田線は本数が少ないこともあり、私だけが残ることになった。

20分足らずのうちに、甥っ子さんの車でご帰還。甥っ子さんといっても私より年上で、お会いするのは初めて。2階の個室に案内して頂いた。ホテル仕様で、入口付近にクローゼットとトイレ(お風呂はなし)、奥にベッドと、反対側にキャビネットがあり、下にはタンスのような引き出し、上にはテレビなどが置かれていて、色鉛筆のセットが目についたので何を描くのかきいてみたら「漫画を描いている」と。漫画??? ふと見ると塗り絵の本があり、最初のページだけ色が塗られている。漫画ってこのことか! 甥っ子さんが買ってきてくれたそうで、まだ始めたばかりだけれど楽しいと。また、食事も美味しいそうで、快適だとのこと。それは何より。

しばらくお喋りをして、そろそろ帰ろうとしたら、甥っ子さんが我孫子駅まで車で送ってくださると。帰る途中だからぜひ、とのことでお言葉に甘えることにした。甥っ子さんといっても私より年上で、車中でいろいろ伺ったところ、怪我の経緯など、ご本人からきいた話とはだいぶ食い違っていた。個室なのでいずれは電話も敷く予定だそうで、開通したら連絡をくださるとのこと。ありがたい。

その施設は、特養その他のいわゆる老人ホームではなく、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)。時々、息苦しそうなのが気になっていたのだけれど、甥っ子さんによると、ちゃんと薬が出ているのにこれまで服用していなかったそうで、今は食事と一緒に薬も出てきて、服用したかスタッフが確認してくれているから、徐々に良くなるはずとのこと。それなら安心ね。

このまま自宅で最期まで過ごすことができれば一番いいけれど、私もいずれはサ高住のような施設に入る必要が出てきてしまうのかしらん。その場合は自宅の処分も必要だろうし、施設の費用も相当かかるだろうしねぇ。もっとも、それまで長生きすればの話だけどね。老後の不安なんて遠い先の話だと思っていたけれど、もうそうも言っていられなくなってきたからなぁ…。とあれこれ考えながら帰路に着き、今日は1枚も写真を撮っていないことに気付き、そういえばバレンタインデーだから、駅前のハート型のイルミネーションを撮ってみた。