まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

神々の黄昏/全仏

14時からホットヨガ。ストレッチがメインのリラックスヨガのクラス。気持ちいい~。

まっすぐ帰宅し、ひと息ついてすぐ、メトロポリタン・オペラが配信する1990年の「リング」4部作の最終夜「神々の黄昏」を観始める。5時間超えの長丁場だから、早く観ないと全仏男子シングルスの決勝戦が始まっちゃう。

ブリュンヒルデは、神々を救うために指輪をラインの娘たちに返してほしいとヴァルトラウトに懇願されても、ジークフリートとの愛の証を手放すつもりはないと拒否。その指輪を、過去を忘れる薬を飲まされブリュンヒルデのことも忘れてしまったジークフリートは力ずくでブリュンヒルデから奪う。二人ともなぜそんなにこの指輪にこだわるのか、と初めて観たときは不思議だったんだけど、それこそが指輪の魔力なのよね。魅入られた者たちはなんとか自分のものにしようとし、そして結局、報いを受ける。だからこその「リング」4部作。

最終夜でも配役は統一されていて、ヴァルトラウトには、第1夜・第2夜でフリッカを演じていたクリスタ・ルードヴィヒ、ジークフリートの背後を襲って殺してしまうハーゲンには、巨人ファフナーを演じていたエッケハルト・グラシア。

最後には、ジークフリートの亡骸を焼く炎の中にブリュンヒルデが身を投じ、その指から離れた指輪はラインの娘たちのもとに返され、炎は天上に広がり、神々の城ヴァルハラも炎上。ここで幕が下りる。この幕切れは、神々の滅亡をも表しているのだろうか。ヴォータンやフリッカは逃げもせず、炎の中で息絶えるのだろうか。とつい、余計なことを考えしまうのよねぇ。

そのあと全仏の男子シングルス決勝戦。今年の全仏は、日程がずれて寒いことや、サーフェスやボールが例年と異なることもあり、ナダルには不利で、ジョコビッチのほうに分があると言われていたのに、第1セットはまさかの6-0。ジョコビッチが1ゲームも取れないという予想外の展開。とはいえ5セットマッチ、これからこれから、とジョコビッチの反撃を期待していたのに、第2セットも6-2。第3セットではようやくジョコビッチがこの試合で初めてのブレーク。それでも結局7-5で、ナダルのストレート勝ち。ナダルは全仏通算100勝、13度めの優勝を成し遂げた。さすがクレーキング。ジョコビッチは、全仏でも優勝してキャリアグランドスラムを達成しているものの、その年、ナダルは全仏を欠場していた。つまり、ナダルに勝って全仏で優勝したことがない。だからジョコビッチにとっては悲願だったはずなんだけど、叶わなかったねぇ。

車椅子テニスでも、国枝さんは単複ともに準優勝、女子のほうはシングルスの決勝戦が上地さん・大桃さんという日本勢対決となり、これを制した上地さんがダブルスでも準優勝。あまり大きく報道されないけど、すごいことよねぇ。さらなる感染拡大が懸念されているパリで、雨にたたられながらも、全仏がどうにか無事に終わって本当に良かった。

今日の写真も在庫から (^^)

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