まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

ジークフリート

夕べは、ジョコビッチ対チチパスの試合が始まったのが午前1時半近くで、勝敗が決したのは約4時間後の5時半近くだったから、お風呂も朝風呂になってしまい、汗が引くのを待って寝たのは7時すぎ。だから起きたらもう昼近く。いくら予定がないからって、ねぇ。

メトロポリタン・オペラが1990年の「リング」4部作を1日1夜ずつ連日配信している中、昨日の第2夜「ワルキューレ」は7月の配信で観ていたのでパスし、今日は第3夜の「ジークフリート」。4部すべてで配役が統一されていて、ヴォータンはジェームズ・モリス、ブリュンヒルデヒルデガルド・ベーレンス、フリッカはクリスタ・ルードヴィヒ、ミーメはハインツ・ツェドニク、アルベリヒはエッケハルト・グラシア、ファフナーはマッティ・サルミネンがずっと演じているのがとてもいい。物語の世界により深く没入できるから。第3夜で初めて登場するジークフリートを演じるのは、役と同名のジークフリート・イェルザイムで、彼は第1夜でローゲを演じていた。配役表を見て初めて分かったことで、凝った化粧の効果もあってまったくの別人。

ブリュンヒルデは、神々の王である父ヴォータンの命に背いてジークムントを助けようとしたために勘当され、神性を失い、岩山で深い眠りに着いている。ジークムントの子供を身ごもっていたジークリンデを逃したのもブリュンヒルデで、その子供がジークフリートであり、ブリュンヒルデはその名付け親でもある。ということは、ジークフリートが生まれ、恐れを知らない怪力の若者に成長するまでの間、ブリュンヒルデはずっと眠り続けていたわけで、すでに神性を失っていたはずなのに、眠っている間は歳を取らないということなのかしらん。あのときの赤ん坊がこんなに大きくなって、と驚きもせずにすぐに男として愛せるものだろうか、と観るたびに考えてしまうのよねぇ。まぁ、ひと目で恋に落ちてしまうのは、オペラでも歌舞伎でもよくあることなんだけど。

さてさて、全仏もいよいよ大詰めで、今夜は女子シングルスの決勝戦。まだ19歳のシフィオンテクが第4シードのケニンを下して初優勝。これまでツァー優勝の経験がなかったのに、いきなりグランドスラムで優勝しちゃうなんて。試合前のインタビューでケニンは、グランドスラムの決勝戦となれば誰でも緊張するもので、彼女にとっては初めてのことでも自分には経験があるから、その差を活かしたいと語っていたのだけれど、シフィオンテクは最初こそ若干ぎこちなさがあったもののそれほど緊張した様子はなく、結局ここまですべての試合で1セットも落とすことなく、決勝戦もストレート勝ち。恐るべき19歳!

観劇・観戦しながらチクチクしていたのだけれど、ニャンドゥティのリースは、配色、特に手持ちの糸で葉っぱの緑色に変化をつけるのが難しく、少し進めてはほどいてやり直し、の繰り返しで、まだ写真をアップできるような状態ではないため、写真の在庫から (^^)

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