まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

OTTAVA.TV アイーダ

整経のあと、日付が変わって30日の1時半から、OTTAVA.TV でウィーン国立歌劇場からライブで配信されるオペラの今シーズン最後の作品「アイーダ」がスタート。

METのライブビューイングで観た「アイーダ」は2回とも、華々しい「凱旋行進曲」で始まる祝賀の場面は特に、神殿のような荘厳な舞台装置や、本物の馬を使って凱旋行進をそのまま再現する豪華さが圧巻だったのだけれど、ウィーン国立歌劇場の舞台は、同じ場面でも装置はごくシンプルだし、「行進」もない。それでも物足りないわけではなく、バレエシーンも素晴らしかったし、単に演出が違うだけ、なのよねぇ。

指揮は、「トスカ」に続いてマルコ・アルミリアート。エレーナ・グーセワのアイーダ、エカテリーナ・グバノヴァのアムネリスにグレゴリー・クンデのラダメス、シモーネ・ピアッツォーラのアモナズロと、私にとっては「はじめまして」の歌手ばかり。その分、新鮮なイメージで物語に没入できたような気がする。

最後、ラダメスが生き埋めの刑にされる場面で、閉じ込められた狭い墓の中に行方不明のはずのアイーダが現れ、「あなたが死刑になると思ってここに隠れていた」って言うんだけど、どうやってその場所を特定できたのか、そんな場所にどうして簡単に入り込めてしまうのか、と毎回ちょっと疑問なんだけど、まぁ、そこはお芝居だからね (^^ゞ

リアルタイムで最後まで観終わったのは午前5時20分。2回の休憩をはさんで約4時間。そんなに長いようには感じなかったなぁ。

これでひと区切りで、来シーズンは9月から。合計48本もの配信が予定されていて、そのすべてを視聴できる年間パスポートが28,000円で販売されるという。5月に配信がスタートした今シーズンは、バレエ公演の「海賊」のみを除き、「リゴレット」「マクベス」「セヴィリアの理髪師」「影のない女」「ダントンの死」「マノン」「オテロ」「トスカ」「アイーダ」の9本を観て、1本1,650円だったから、合計14,850円。その2倍足らずの値段で5倍以上の本数を観ることができるのであれば、お値打ちよねぇ。果たして年間パスポートを購入するリスナーが何人ぐらいいるのか、気になるわぁ。

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最初の頃は、パソコンでオペラを観ながらニャンドゥティをチクチクしたりしていたのだけれど、「オテロ」以降は部屋の照明を消し、モニターから離れてじっくり鑑賞。その際、パソコン用のオフィスチェアではなく、マッサージ機能のあるこの椅子のほうが快適(深夜にリアルタイムで観るときには、階下への迷惑にならないよう、マッサージは自粛するけども)。