まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992016-04-08

今日は明治座で花形歌舞伎 … なんだけど、チケットを取るのが遅くて昼の部は二階席。しかも少しでも良い席を、と探してた結果がこの席で、探す際に8日は5月歌舞伎座の優先発売日だということに気づかなかった。だもんだから、10時前に人形町に着き、スマフォから予約しようと、ドトールで待機。

初めて使うスマフォ専用サイト。10時ちょうどにログインできて、ラッキーと思いきや、日付を選ぶ画面がスクロールで動くはずなのに、どうやっても動かない。時間ばかりが過ぎていく。ああもう、とパソコン用のサイトに変更してみたら、こっちはアクロバットをダウンロードしろというエラーメッセージ。仕方なくスマフォのサイトに戻ると、もうアクセス集中でログインすらできない。く〜っ!

二度目にログインできた時点で10時10分近くになっていて、今度は問題なくスクロールできたものの、今度は座席を選ぶ画面でタップしても反応しない。なんなのよー!!! その部分だけ拡大して、どうにか席を確保。ふぅ〜。最初のフリーズさえなければ、スムーズに終わっていたはずなのにぃ。

やれやれ、とどっと疲れて明治座へ。昼の部だけ I さんが留学生と一緒にいらしているはずで、1階まで探しに行くと、ロビーで I さんにばったり。探し回るまでもなく、お会いできてよかった。

「葛の葉」が出るのは久しぶり。七之助の顔立ちが狐の変化(へんげ)にピッタリで、早変わりでの一人二役を鮮やかに演じ、梅枝の保名とのバランスもいい。障子に別れの句を残す場面で、後半、泣き出す我が子を抱き、口に筆をくわえて書き上げる場面で客席がわく。

「末広がり」は、末広がりを買ってこいと命じられ、扇子のことだと分からず、何でも屋にだまされて傘を買わされる太郎冠者を勘九郎。国生の何でも屋も愛嬌があって良かった。

昼の部の目玉は、菊之助の与兵衛、七之助のお吉の「女殺油地獄」。これが観たくてチケットを取ったようなもの。菊之助七之助も、それぞれ最近すごく良くなってきたなぁ、と思っているところへのこの共演。仁左衛門の与兵衛とはまた違う味わいで、若さが生きる。見逃さなくて良かったぁ。

昼の部の終了後、近くのギャラリーで手織の作品展があり、亡くなった先生の告別式で初めてお会いして以来、毎回ご案内を頂いているので寄ってみた。強撚糸とリボンを使ったマフラーや草木染めの糸など、見ているだけでうっとりしちゃう。ご本人にもお会いできて良かった。

あ、そうそう、とメールをチェックすると、ムーミンショップから、希望どおりブラウンのミイを2点確保できたという連絡が来ていた。良かったぁ!

夜の部のメインは、井上ひさしの「手鎖心中」を原案とする「浮かれ心中」で、主人公の栄二郎を楽しげに演じる勘三郎の姿が今も目に焼き付いている。それを受け継ぐのが勘九郎。生真面目な人だから、どうしても一生懸命おちゃらけているように感じられてしまうのだけれど、以前よりは堅さが取れてきたような。のちに式亭三馬となる太助を演じる亀三郎も、菊之助のおすず、梅枝の帚木も良かった。

最後の「二人椀久」は、菊之助の椀久に七之助の松山。ここでも七之助の美しさが際立っていた。

今回は一応、勘九郎七之助菊之助の3人が主力の公演とされていて、その3人はもちろんのこと、梅枝も大活躍。花形歌舞伎の名にふさわしい舞台だった。

帰りに北千住のスタバに寄り、スマフォで電子書籍の「若きウェルテルの悩み」を読み終える。最後はちょっとななめ読み (^^ゞ オペラの「ウェルテル」を観に行く前に読み終えることができて良かった♪

暖かい1日で、劇場に着いてからヒートテックを脱ぎ、そのまま着直すこともなく、念のため、と持参したカーディガンもまったく必要がなかった。もう寒の戻りはないのかしらん。油断できないわー。