まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992015-04-12

外出が続く。午後から東銀座の東劇へ。

メトロポリタン・オペラ今シーズンの第9作は、ロッシーニの「湖上の美人」。おととしのルツェルン音楽祭で上演された時と同じジョイス・ディドナートとファン・ディエゴ・フローレスのゴールデンコンビに、テノールのジョン・オズボーンとメゾソプラノのダニエラ・バルチェッローナが加わり、メゾソプラノはズボン役で、美しいエレナと彼女を愛する3人の男の物語。背景にスコットランドの内戦があり、フローレススコットランド王の役で、エレナは反乱軍の首領の娘。内戦の真っ最中に王がエレナに会いたい一心で供も連れずに単身で敵地に忍んでくるって、いくらなんでも無謀だけれども、そういうことはおいといて、ゴールデンコンビの二重唱はもちろんのこと、テノール2人のハイCの応酬や女性2人の二重唱、もちろん三重唱もあり、まさにベルカントの饗宴。何度もゾクゾクするほど素晴らしかった。ルツェルンの時とずいぶん印象が違う気がするから、あとで録画を見比べてみようっと。

終わるとちょうど夕食時なので、迷わずナイルレストランへ。初めて二階に通されて、壁一面の手描きの絵が素晴らしかったので、写真を撮ってもいいかときいたら、「どうぞどうぞ。たくさん撮って。うまく撮ってね」って。でも天井の照明からの光が入っちゃうから、キレイに撮るのが難しい。

ムルギーランチでお腹いっぱいになり、帰宅後にテレビをつけたらまたしてもWOWOWで、始まっていたのは「あなたを抱きしめる日まで」。映画館で観た作品で、とても良かったので、そのまま最後まで観てしまった。やっぱりいいわぁ。ジュディ・デンチが演じるタイトルロールの造形が素晴らしい。

さらにBSのプレミアムシアターで、ザルツブルク音楽祭の「トロヴァトーレ」を観る。現代の美術館に舞台を移した大胆な演出で、アンナ・ネトレプコが黒縁メガネに青いスーツの学芸員として、プラシド・ドミンゴも警備員として登場する。かと思うと背景の絵画がそれぞれ物語の登場人物や重要な場面を描いていて、アンナはレオノーラに、ドミンゴはルーナ伯爵に早替り。まるで絵から登場人物が抜け出して来たようで、効果的で面白い演出だった。

1日に2つのオペラをじっくり鑑賞できる幸せ♪