まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992013-03-22

洗濯やら片付けものやらでバタバタと動きまわり、午後3時すぎに家を出る。千代田線と東西線と銀座線を乗り継いで京橋へ。2番出口を出てすぐのはずのル・テアトル銀座が見つからない。今までは銀座から歩いていたのを京橋に変えただけでこれだもの。こうなることを予想して早く出てきてよかった。

團十郎がオセロを演じるはずだった公演。まだ病気休演という段階で演目が決まり、海老蔵勘三郎への感謝を込めて、と勘三郎に教わったという「夏祭浪花鏡」と「高坏」に決まり、そのあとに團十郎が急逝してしまったのだった。まさかこんなことになるなんてねぇ … とあらためて思った。

海老蔵の団七に亀鶴の徳兵衛。浅草でも共演していた相性のいい二人。きっぷのいい徳兵衛の女房お辰も海老蔵が務める。海老蔵がとても生き生きしていて、殺し場では狂気も垣間見せ、容姿も申し分なく、魅力的な団七だった。普段は殺し場までで終わってしまうところ、そのあとの捕物の場面も見せる。こういう試みは意欲的ですごくいいと思う。

続いて口上。海老蔵がひとりで出て、勘三郎や父團十郎の思い出を語る。こんなに長い時間よく喋る海老蔵は初めてじゃないかなぁ、と驚くほどに饒舌。語り口もなめらか、穏やかで、内容もとても面白かった。毎日これだけのことを話すのは大変だろうに。

さらにそのあと「高坏」で高下駄でのタップダンスを見せる。まさに出ずっぱり。1日2回公演の日もあるのだ。いくら若いとはいえ、身体に負担がかからないはずはない。松竹も少しは考えるべきじゃないかなぁ。海老蔵なら客を呼べるからって酷使しすぎでしょう。

I さんと通路をはさんで近い席だったので、8時半頃の終演後、夕食をご一緒させて頂く。ソースが濃厚な渡り蟹のパスタに華やかなデザート。オードブルとサラダと珈琲もつく。パスタのソースはパンにつけて食べても余るくらいにたっぷりで、いやぁ、美味しかったぁ♪