「申し訳ないけど今日は少し早く帰らせてほしい」と先生が言いにくそうに切り出したのが終了の約30分前。なんと絵画展に出品する作品の仕上げにまだ数時間かかるのに、今夜遅くに搬入業者が取りに来るとのこと。もっと早く言ってくれればいいのに！ 「まだもう少し大丈夫」と悠長なことを仰る先生を追い出すように帰ってもらい、「気を遣いすぎだよねぇ」と話していたら、もっと大きな驚きが待っていた。
片付けも終わり、さて夕食にしようか、という時になって、「実はね」と I さん。２年前から入院していらしたお母様が一昨日亡くなった、とサラリと仰るので私もＷさんも絶句。そんな時に絵なんて描いてていいんですか？！ 明日火葬の予定なのでアルパの発表会には行けなくなってしまった、と I さん。毎回、発表会の帰りに車でアルパを私の自宅まで運んで下さっていたので、今年もそのことを心配して、「火葬が終わった後に行こうか？」 ととんでもないことを仰る。いくらなんでもそんなことお願いするわけにいきませんから！！
