まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

映画の日

maru992006-05-24

今日は水曜日。近くにできたシネコンで毎週水曜日はレディースデイ。1本1000円ポッキリなんである。シネコンができた当初は、これからたくさん映画を見るぞ〜と張り切っていたのだけれど、いつでも見られると思うといつもの無精で腰が重くて、これまでに見たのはまだ 「ナルニア国物語」 1本だけ。これからは見ようと思った時点で積極的に予約を入れてしまおうと思い立ち、事前に指定席を予約できるシステムの会員になり、今日のチケットを予約しておいた。しかも 「ダヴィンチ・コード」 と 「明日の記憶」 の2本立て。


2時45分からの回を予約したので、ギリギリまで仕事をしてから出かける。「ダヴィンチ・コード」 の方は話題作だけあって都心の映画館ではかなりの盛況らしいけど、そこはローカルなシネコンだけに、レディース・デイでもガラガラ。原作は読んでいないし、テレビのCM以外にまったく予備知識のない白紙の状態で見たのがよかったのか、すごく面白かった。宗教に関する知識をほとんど持ち合わせていなくても、映画を楽しむために最低限必要な範囲の説明が自然に織り込まれているので、理屈っぽさや堅苦しい感じはない。展開もスピーディーで、意外性もたっぷり。今さらながらに原作を読んでみたくなった。


クレジットの最後まで見て、外に出てから次の 「明日の記憶」 が始まるまでちょうど30分。軽く食事をして十分余裕だろうと思っていたのだけれど、携帯の電源を入れたらメールが4通も来ていて、それぞれに返信していたらあっという間に始まる時間。3通の仕事のメールのうち最後の1通は急ぎで、さらに先方の返信を待つ必要があるのに間に合いそうにないので直接電話で話をして、ギリギリでシアターに駆け込む。ぜいぜい。


明日の記憶」 のストーリーはあちこちで紹介されているので把握していた。それでも泣けちゃうところがすごい。渡辺謙樋口可南子というキャスティングが成功している。大滝秀治がまたいいんだ。主人公が妻の顔さえ認識できなくなったところで映画は終わる。この夫婦にとって、本当に大変なのはこれからなのだということが容易に想像できる。妻はこれから先ずっと、自分を忘れてしまった夫のために尽くさなければならない。精神的な負担だけでなく、夫の新たな生活の場となる施設の費用と彼女自身の生活費という金銭的な負担もかかってくる。それがどれほど壮絶なものかは経験した者にしか分からないだろう。この映画の主人公には妻という存在があるからまだいいけれど、もしも私が同じ病気になったとしたら…。まだ自分で判断できる間に自らの意思で施設に入ったとして、支払は? そのために貯金をしておくにしても、毎月定期的に支払うような能力は残されていないだろうし、その支払自体を施設に一任するとなったら、お金だけとられて放り出されてしまう可能性を否定できなくないか? (人間不信すぎ?) ひとり身って、気楽だけどおちおち病気していられないのが最大の難点なんだよなぁ。


… 元気でいなくちゃっ!!!