まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

中村屋ぁ〜っ!

maru992005-04-18

歌舞伎座の昼の部を観る日は客席で居眠りしないように前の晩も当日の朝も睡眠第一で、どなたかにお会いするイベントでもなければ着付けよりも睡眠を優先してしまう。今日もそうで、作務衣で、とはいっても一応はよそゆきの、私のコレクションの中では上等の部類に入る作務衣で行くことにしてしまった。バッグはお気に入りのウサギ柄の藍染トートバッグ。でもフタのしまらないトートバッグって、中味がこぼれ落ちる危険があるから劇場向きではない。そこで、ファスナーを取り付けようと用意してあったのに今まで縫い付けるのをさぼっていて、チクチク手縫いするのもなんだし、タッチボンドという布地用の強力接着剤を試してみたら、あ〜らバッチリ。出かける直前にそんなことしてるものだから遅れそうになり、ギリギリで飛び出す。


客席に、いしだあゆみさんの麗しい和服姿を発見。それほど近くではなかったのに、スッと目に入ってきたのはやっぱりオーラが出ていたのかしらん。役者が花道から出てくる鳥屋口すぐのところにポツリとひとつだけ、まるで特別席のように置かれた椅子には渡辺えり子さん。新勘三郎仁左衛門とが舞台から客席に降りて一巡するところで、2人がえり子さんに話しかけると、えり子さん、あの大きな身体を小さく丸めて、「早くあっち行って!」 と言わんばかりの仕草をしていた。幕間に応接室に入っていったえり子さん、赤いレザーのジャケットがお似合いだった。


勘三郎女形として踊る 「道成寺」 という演目には、坊主のなりをした所化という役がズラズラとたくさん出てくる。襲名披露ともなるとその顔ぶれも豪華で、新勘三郎の岳父にあたる芝翫丈に続く2番手が愛しの左團次さん。まだ新勘三郎が登場する前、舞台上に所化がずらりと並んで座ったとき、私の席は前から2列目だったのだけれど、左團次さんの真正面! うれしかったぁ。しかも、この踊りは幕の途中で舞台から客席に手拭いがばらまかれるのがお約束で (左團次さんは若手の頃、初めて三階席に投げ込んだ記録を持っている)、今日はしっかりゲットできちゃった♪ 舞台写真は左團次さんのしか買わずにいたのだけれど、この踊りの最後に出てくる團十郎があまりにも素敵だったので、幕が閉まると同時に売店に走って写真を買い込んでしまった。


芝居の詳細は後日 「ミーハー芝居帖」 に譲ることとして、昼の部の終演後は日比谷線で途中下車して、美容院でシャンプーカット。「久しぶり〜」 そうそう。前回は1月だもんね。ショートのくせに3か月に1度しか行かない無精者。それを承知で、そのぐらい行かなくてもいいようにカットしてくれるからなんだけど。そのあとユザワヤで、編みかけのサマーセーターの糸を買い足す。帰ってから編み物の続き。ようやく夕べほどいた部分を回復できた。まだ相当時間がかかりそうだけど、編むプロセスが楽しいんだもんね。


明日は歌舞伎座夜の部。作務衣だと楽なんだけど、明日は最前列だから、頑張って着物で行こうかなぁ。どうしようかなぁ。迷っちゃうな〜。