まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992018-03-11

ホテルの枕の硬さと高さが合わなくてなかなか寝付けず、寝入った後も4時すぎに一度目が覚めてしまったりと、完全熟睡とはいかなかったものの、7時のモーニングコールでスッキリ起床。ビュッフェの朝食を済ませ、チェックアウトを済ませてから、フロントに荷物を預け、駅のお土産売り場へ。帰りの新幹線の前に時間がない場合に備えて下見といったところ。1点だけ購入してホテルに戻り、8時45分にバスでピックアップ。続いてもうひとつのホテルで残りのメンバーをピックアップして、瑞鳳殿に向かう。政宗公の霊屋である瑞鳳殿と、二代目藩主忠宗公の感仙殿、三代目藩主の善応殿の3つを回り、美しい彫刻に目を見張り、資料館では発掘の様子をビデオで見て、数百年を経て掘り起こされ、学術研究を経て再び丁重に埋葬された三人の藩主に思いを馳せる。

そのあと閖上地区へ。2014年に連泊した際、語り部タクシーに乗って訪れた場所。日和山の慰霊碑に手を合わせ、日曜日と祝日のみ開催されている「ゆりあげ港朝市」とそのすぐ近くのメイプル館を回ってそれぞれ自由に昼食。このツアーのたびに話題になるのにこれまで食べる機会のなかった「せり鍋」を初めて頂くことができた。具だくさん汁で、せりって、やわらかい茎にも根っこにも甘みがあって美味しいのねぇ。念願が叶って嬉しい。赤貝の握りも新鮮で美味しかったぁ。

続いて荒浜小学校へ。3台もの車が津波で押し寄せられて重なり合っていたという校舎を見学。海側のベランダは鉄柵が壊れたままで、失われてしまった町並みを復元したジオラマには、ひとつひとつの建物に「○○くんの家」「○○屋」とか、ここで○○をして遊んだとか細かく書き込みがされていて、これだけ多くの建物にそれぞれ人々が済んでいたのに、それが今では…と胸がつまった。

屋上にも上がってみた。この場所からヘリコプターで救助されるまでの間、夜はどれだけ暗かったか、寒かったか、不安だったか…。

浜辺まで歩き、希望の鐘を鳴らし、慰霊塔で焼香。言葉少なに小学校に戻ると、続々と人が集まってきて、14時46分にアナウンスに従い黙祷。その直前まで小学校の時計が遅れているというアクシデントはあったものの、静かな祈りの時間。

そのあと小学校のOBから風船を渡され、15時15分からの風船リリースに備える。風船の中には花の種。ちょっと待ち時間が長すぎて、たくさんの風船がフライングで空に上がってしまったのだけれど、カウントダウンとともに様々な色の風船が一斉に上がっていく様子はとても美しかった。

急いでバスに戻り、仙台駅へ。幸い約40分も時間があって、余裕でお土産を買うことができた。最後にずんだシェイクを、と思っていたら行列で、隣りのお店でずんだスムージー。これも美味しかった♪

16時44分発のやまびこで、18時40分すぎに上野で下車。東京駅まで行くお仲間に手を降って、北千住経由で自宅の最寄り駅に帰り着く頃にはちょうどお腹が空いて、ココ壱のスパイスカレーで夕食。バスで帰宅したのが20時半過ぎ。

21時からNHKの「震災7年 被災地からの問いかけ」を見る。いまだに厳しい被災地からの現実と、最後に登場した吉野復興担当相の談話があまりにかけ離れていて、何も見えていない、見ようとしていないんだなぁ、とため息が出た。

震災から7年。その日を被災地で迎えることができ、今年のツアーは今まで以上に心に残るものとなった。今、あらためて合掌…。