まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992015-04-29

今日はどこへも出かけず、手織りをしながら、たまった録画の消化。

ゲレンさんのSaloneの前に観たのは「タクシードライバー」。かの有名な名画をいまさら、の感があるけども、なんとなく見逃していた。若き日のデニーロがジョコビッチに似ている気がして、こんなこと思うのは私だけ? と気になってネットで検索してみたら、同じ感想が出てくる出てくる。この映画に触発されて実際に大統領暗殺未遂事件が起きたことも知り、映画の影響力ってすごいんだなぁ、と思ったり、もし未遂に終わらず暗殺が成功していたら、せっかくの名画なのに制作陣は後味が悪い思いをしただろうなぁ、と思ったり。

Saloneの後に観たのは「それでも夜は明ける」。日本でも様々な差別が昔も今もあるとはいえ、奴隷制度やホロコーストのように徹底的に排除しようとする動きの根底にある民族としての優越感というのはやはり理解しがたいものがある。人が人を売り買いし、家畜同然の所有物だと公言し、精神的にも肉体的にも傷めつけ、時に死に至らしめることになっても罪悪感すら持たない。日本でも昔の遊女たちのようにお金で売り買いされるケースはあったけど、人種差別とは本質的に違う。しかも人種差別は過去の物語ではなく、現在もなお根強く現存しているという事実。この映画の主人公は自由黒人であることが証明されて助かるのだけれど、「夜が明けない」無数の人々が彼の背後に…。

とあれこれ考えながら、ようやく手織りがだいぶ進み、模様が切り替わるところで緯糸の色も替えてみた。果たしてこれが吉と出るかどうか。