まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992015-02-08

遡り日記その9。

昨日に続いて10時からチケット予約。今度は3月の歌舞伎座。仕事やらなんやらで寝不足の可能性を考えると、夜の部の次に昼の部という順番のほうが望ましいのだけれど、「菅原伝授手習鑑」の通しとなるとそうはいかないので、話の流れに沿って昼→夜の順番で。

雨の中を出かけたのに、東銀座に着いたらすっかりやんでいて、道路が濡れてさえもいなかったのでビックリ。向かった先は東劇で、メトロポリタン・オペラのライブ・ビューイング、今シーズン第5作目のワーグナー作「ニュルンベルグマイスタージンガー」。

OTTAVA でこの作品の序曲がよくかかり、その勇壮な響きや「マイスタージンガー」という語感、それにワーグナーだし、と英雄譚だとばかり思っていたら、「ジンガー」は「シンガー」つまり歌手のことで、歌合戦をめぐる喜劇だったので意外だった。初めて観る作品は、あえて予習していかないことにしているものだから ^^;

午後4時から9時半近くまでの長丁場なのに、まったく長いとは感じさせない。ただ、これだけの長丁場で夕食時をはさむのに、休憩は10分が2回あるだけで、用意していったサンドイッチを食べ終えるのが大変だった。食事をとることを想定していないのかしらん。

MET の合唱シーンは毎回胸が熱くなる。加えて今回は、マイスター(英語の「マスター」)の称号を持つジンガーのひとりであるザックスを演じるミヒャエル・フォレのバリトンに惚れ惚れ。自作の歌を披露する場面で歌詞に工夫がされていて、ドイツ語がもっと分かったら、もっと楽しめるはず。遠い昔に習った名残りで、ちょっとだけ分かるだけでも嬉しくなっちゃうぐらいだから。長丁場だけど、また観たいわぁ。WOWOW に期待しよう。

(今日の写真は、表参道での通りがかりの1枚)