まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992013-04-07

天気予報どおりのものすごい強風。できれば外出を控えたほうが … と警告まで出ている中、外出しないわけにはいかない理由があった。だって、行方不明だったチケットがやっと見つかったんだもの。

でもその前に、と夕べ作業を終えた英訳の見直しと修正を済ませ、送信。これで仕事の在庫がはけたので、心置きなく外出できる♪

幸い風だけで雨はなく、余りある体重のおかげで向かい風に飛ばされることもなく、髪がボサボサになった程度で駅に到着。予想どおり千代田線は大幅に遅れていたけれど、運行見合わせではなかったので前の電車が順繰りに来て問題はなし。そのあとの日比谷線は遅れもなく通常運転なのを確かめ、北千住駅構内の改装に伴いリニューアルオープンしたスタバへ。店内の雰囲気はそれほど変わっていないけれど、お気に入りだった一角のテーブルが小さくなっていて、隣りで勉強している人のノートがテーブルからはみ出している。訳文の見直しには不便そう。

東銀座に着いて、歌舞伎座でも演舞場でもなく、東劇の前を通りすぎてまずはローソンへ。5時間を超える長丁場だから、オニギリとお茶を調達。そして東劇へ。

メトロポリタンオペラのライブビューイングも今シーズンはもう第10作目。ワーグナーの「パルシファル」。以前どこかの音楽祭で上演されたのをBSで観た時、訳が分からなくて途中で挫折してしまい、録画しておいたので、ネットであらすじを調べてから再びトライしたものの、それでもなにがなんやらでまた挫折してしまったのだった。だから今回も多少の不安はあったのだけれど、METだし、「ファウスト」で絶妙だったヨナス・カウフマンルネ・パーペのコンビだから、たとえ私の理解が追いつかないにしても、素晴らしい歌唱は楽しめるはず。

席につくと、またすぐ近くの席に戸田奈津子さん。よく一緒になるのよねぇ。入りは七割ぐらいかな。

いやぁ、ビックリ。始まる前の心配なんか吹き飛んでしまい、ストーリーがちゃんと分かったし、時空を越えた神秘的な世界にうっとり。鉄壁コンビはやっぱりすごかった。圧巻。約5時間半にも及んで、休憩は15分と10分の2回しかなかったのに、長いどころかあっという間に感じられて、もっともっと観ていたかった。聴いていたかった。これだけ充実した内容で、歌舞伎座柿落としの三部制のうち一部だけのチケット代のわずか4分の1なのよぉ!

舞台上が血の海になる場面があって、純白のドレスに長い黒髪の女性たちがくるぶしぐらいまでつかった状態が続く。身体が冷えないように、始まる前に40度ぐらいに温めておいて、その後も舞台の下からラジエーターで温め続けているんだそうな。こういう裏話を聴くことができるのも、ライブビューイングならではのお楽しみ。

帰りには風もだいぶおさまって、ロープでつないでおいた生協の空箱も無事だった。「春の嵐」がもう来ないといいんだけど。