いつもならバスで行く手織り教室に、なんとか自転車で行けないかと、前カゴに織り機のバッグをくくりつけてみた。バッグには短い持ち手が2本とショルダー用の長い持ち手が1本ついているので、2本を左右のハンドルにそれぞれ引っ掛け、長い持ち手をハンドルの中心に巻きつけ、さらに両端にフックのついたロープでバッグをカゴに固定すると、思った以上に安定性がいいみたい。試しにちょっと走ってみる。あら、ちっともグラグラしない。大丈夫じゃん! やったぁ!
前回に続き、さらにもうひとり、以前習っていた方が見学にいらして、次回から正式に参加することになった。これで生徒は6人。こんなふうに少しずつでも増えていくといいなぁ。
3時半すぎに散会し、帰りもラクラク自転車でビュ〜ン。ひと息ついて、さて再び出かける準備。幸いお寺の最寄り駅までは千代田線で1本。代々木上原で降りて改札に向かい、どっちの出口かな、と案内板を見ても該当する記載がなく、通知のメールで確認したら、ありゃ、代々木上原じゃなく代々木公園だった! すでにお通夜が始まる10分前。やってもうた〜。
1駅戻り、今度は間違いなく代々木公園で改札を出ると、真ん前に案内の看板が出ていて、急ぎ足で向かう途中で元同僚と合流。ちょっと安心。お寺までは徒歩でほんの数分。焼香のための長い列ができていて、その列を通り越して受付へ。そこには親しくしていた秘書さんたちがいて、彼女たちと最後に会ったのは年下の元同僚が博多で亡くなった時だったことを思うとやりきれない。
焼香を済ませ、かけつけた元同僚や弁護士の先生たちと挨拶をかわす。退職以来、一度もお会いしていなかった方も多い。お祝いごとや楽しいイベントではなく、こういうTPOでの再会ばかりが増える年齢になったのねぇ。
昨日も銀座で会ったばかりの彼女と一緒に帰ろうとした時、先に帰ったはずの先生から彼女にメールが入り、近くの店に集まっているからおいでと。先生方とはそうそうお会いする機会がないので、お言葉に甘えてお邪魔すると、すでに大いに盛り上がっていた。
若い頃には、お通夜の席でまるで普通の飲み会のように故人とは無関係の話題で盛り上がったり笑い合ったりすることに抵抗があって、腹立たしく思ったこともあった。博多での告別式の後も、みなショックが大きすぎて言葉少なだった。でも今日は先生方と一緒に昔話やらなんやらで盛り上がり、その帰り道、ひとりの車内でこれまでとは違う思いに包まれていた。今日のひとときは、亡くなった先生が下さったもの。故人とのつながりで集まった人たちが旧交を温め、その場ではどんな話題で賑わうにせよ、故人への感謝の気持ちをもって来し方をふり返る。お通夜ってきっとそういう機会なんだろうなぁ、と。
そんなこんなの感慨をこめ、合掌。