数日前に古巣のオフィスの元同僚から届いたメールからにわかに話が盛り上がり、もうひとりの元同僚も誘って久しぶりに会うことになった。それが今日で、そのもうひとりのほうが演舞場で昼の部を観るというので、終演後に待ち合わせ。そもそも私が歌舞伎にはまるきっかけを作ってくれたのは彼女で、誘われて初めて歌舞伎座の三階席で観て以来、毎月欠かさず通いつめるようになり、今に至っている。
二人に会うのはとっても久しぶりだから、おみやげにケーキでも焼いていこう。そう思っていたのよねぇ。約束をした時点では。ところがすっかり忘れてしまい、思い出したのは東銀座に向かう車内だった。が〜ん。
工事中の歌舞伎座のかどにあるプロントで待ち合わせ、二人からそれぞれおみやげをもらってしまった。手ぶらでごめんよぉ。
久しぶりだねぇ、とオシャベリに花が咲き始めてまもなく、古巣のオフィスに今もいる方からメールが届く。これがなんとも思いがけないことに、3人ともよく知っている弁護士の先生の訃報で、3人ともビックリしすぎてしばし絶句してしまった。実際、進行の早い病気での急逝だったそうで、享年68。まだまだ早すぎる。
以前、歌舞伎座の終演後によく寄っていた「升屋」に場所を移す。歌舞伎のお仲間とだと、とりあえずビールのあとはたいてい日本酒なのだけれど、今日は他の2人の注文がかわいらしくサワーなので、私も … と1杯だけサワーにしたけど、2杯目からはやっぱり焼酎のロック。これがいけないんだなぁ。
9時を回った頃に隣りのテーブルがうるさくなってきたので、もうお腹もいっぱいだし、と店を出て、銀座方面へぶらぶら。ドトールで再び落ち着く。特に何を話しているというわけじゃなくても話がつきないのが女同士。
帰宅すると、葬儀の詳細が一斉メールで届いていた。明日は手織り教室なのだけれど、時間的に十分間に合うからお通夜に伺うつもりで、喪服の準備。本当に思いがけないことで、今でも信じられない。