まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

フェドーラ

いつもどおり朝イチで酵素風呂。コートもダウンからやや薄手のものに替え、行きにはしていったマフラーも帰りはいらないぐらい。発汗良好がずっと続く間に冬の寒さを乗り越えたみたいで嬉しい。

先日、施設に入居した米寿の方を訪ねた際に、時間の都合で会えずに帰ったお二人のうちのひとりが近々手術を受けることになり、しばらく再訪できないので明日行ってこようと思うとのメッセージが届き、私も明日は特に予定がないのでご一緒したいと返信。

メキシコ・オープンのダニエル太郎対デミノー戦をWOWOWオンデマンドで。どちらの選手とも粘り強いプレイが持ち味で、息詰まるラリーの応酬。太郎ちゃんはルード撃破の疲れもあったかな。あと一歩及ばなかった。残念!

午後に東銀座へ。木挽町広場の歌舞伎茶屋で「歌舞伎そば」をうどんに変えてもらってランチ。あまりお腹いっぱいにしちゃうと睡魔を呼んでしまいそうだから。

14時半から東劇でメトロポリタン・オペラのライブビューイング。シーズン4作目の「フェドーラ」は、ウィーン国立歌劇場の配信で1997年の舞台を観たことがあり、そのときの配役は、ミレッラ・フレーニのフェドーラにプラシド・ドミンゴのロリス。それが今回は、ソニア・ヨンチェヴァとピョートル・ベチャワの顔合わせ。ウィーンからの配信は、古い舞台の場合は特に全体的に光量が少なく暗くて地味な印象で、「フェドーラ」もそうだったので、今回の華やかな演出は同じ作品と思えないほど。

フェドーラは皇女で、とある大尉と結婚しようとしていた前夜、その大尉が殺されてしまい、殺したのがロリスであると分かり、皇女は書状でロリスを告発する。その後、ロリスが大尉を殺したのはロリスの妻と不倫関係に会ったためだと分かり、皇女はロリスト愛し合うようになるが、告発状のせいでロリスの兄が秘密警察に殺され、母も悲しみのあまりなくなったことを知り、ロリスは告発者への復讐を誓う。赦してあげてほしいと懇願するフェドーラこそが告発者であると気づいたロリスに責められ、フェドーラは毒をあおって死んでしまう。… という悲劇なんだけど、告発した後に事情が分かった時点で取り消しすべきだったんじゃ? 不倫のことを知らずに告発してしまったとロリスに告げるべきだったんじゃ? 説明すれば分かってもらえて死なずに済んだんじゃ? と考えてしまい、無理やり悲劇的な結末に持っていこうとしているみたいで納得がいかない。

もちろん、そうした物語の展開はキャストとは無関係で、ヨンチェヴァもベチャワも素晴らしかった。サンクトペテルブルクからパリへ、さらにスイスへと場所を移すごとに変わるセットも素晴らしく、インタビューも聞き所満載。ホストのクリスティーン・ガーキーは、METでブリュンヒルデを演じたときの1.5倍ぐらいにボリュームアップしている気がするのだけれど、ウィットに富んだ話術で魅了する。次回作のローエングリンでベチャワと共演するのも楽しみ。

帰りに北千住駅構内のスタバに寄り、あんバターサンドなんぞを食べてしまった。行き帰りの電車の中でも読んでいた岡野玲子「消え去りしもの」を読み終え、その余韻を楽しみながら帰宅。

仕事の見積り依頼が入り、週明けの月曜日でよければ、と返信したところ、OKが出て受注確定。明日の予定は変更しないで大丈夫そう。

22時からドバイ・オープンの準決勝をリアルタイムで観る。ルブレフは、過去5連敗していたズベレフに初勝利。ズベレフが大怪我からの復帰でまだ万全とは言えないものの、勝利は勝利。自信になるよね。続くメドベージェフ対ジョコビッチは、ジョコビッチ有利という予想がはずれ、メドベージェフがストレートで快勝。こういうこともあるのねぇ。その結果、決勝はロシア勢同士の対決。ルブレフを応援したいところだけれど、メドベージェフが有利な気がするなぁ。