まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992018-01-22

昨日の新橋演舞場に続き、今日明日は歌舞伎座、しかも今日が夜の部、明日は昼の部で、よりによって今日の午後から夜遅くまで大雪の予報。しっかり厚着をし、レインブーツの底が滑りにくいのを確認し、重装備で出かける。

モーニングに余裕で間に合う時間にコメダ珈琲へ。図書館で借りた宮部さんの「悲嘆の門」上巻を読みふける間に雪が降り始めた。物語はどんどん面白くなるのに、窓の外も気になる。

こんな天気なのに手袋をうっかり忘れてきたことに気づき、傘が必要だから両手をポケットに入れたまま歩くわけにもいかないので、北千住に移動してマルイで手袋を調達。そのあとレストラン階に上がり、グリーングリルというお店に初めて入り、ベジタブル鍋というランチメニューを注文してみた。窓側の席で、激しく降る雪がほとんど真横に流れていくのが見える。まるでスキー場かどこかの巨大な降雪機から吹き出しているんじゃないかと思うぐらいの勢い。

グリルした野菜がスープで煮込んであって、そのままでも美味しいのにバーニャカウダも添えられていて、スムージーとサラダと雑穀米のごはんがついてくる。見た目よりずっとボリュームがあって、お腹いっぱい。美味しかったぁ。こんなお店があるなんて、知らなかったわぁ。

まだ時間の余裕があるので、マルイの中のスタバで読書の続き。面白くて時間を忘れてしまいそうなので、スマフォでアラームをセット。でも途中から、前のテーブルでかなり年配の女性が若い男性と話している内容がどうやら婚活らしくて、つい耳ダンボしてしまった。見かけより収入が大事だけど、やっぱりちょっとはロマンチックじゃないと、だそうな。なんか、すごい。

さて時間。東銀座の歌舞伎座へ。地下の木挽町広場から外に出ないで直接上がれるルートを開放してくれていたのだけれど、あえて外に出てみると、すでに大雪。車も人も通らない場所にはかなり積もり始めている。帰りが心配だわぁ。

来月も続く高麗屋三代襲名披露のうち今月の後半は、芝翫の濡髪に愛之助の与五郎/放駒での「双蝶々曲輪日記」より角力場で始まり、七之助の吾妻に錦吾の茶屋亭主。相撲に関わる様々な報道が入り乱れている昨今、この作品って濡髪が放駒にわざと負けてやったんだから言うことをきけと迫る話で、要は八百長なのよね。いいのか、この時期に (^^ゞ

口上は藤十郎の仕切りで、まさに壮観。誰の襲名でもそうなんだけど、順番に祝辞を述べていく中で、なぜか左團次さんの時だけ、平伏した状態から顔を上げた瞬間にもう笑いが起きるのよねぇ。まだ何も面白いことを言わないうちに。必ず何かしら言っちゃうからなんだけども。

夜の部の襲名披露の演目は、新幸四郎が弁慶を、新染五郎義経を演じる「勧進帳」で、吉右衛門の富樫に、鴈治郎芝翫愛之助歌六の四天王と豪華な配役は襲名ならでは。これから新幸四郎も新染五郎も何度も演じていくんだろうなぁ。なんたって新白鷗は弁慶を1,100回も演じていて、それだけでもすごいのに、若い二人はさらに七代目幸四郎の1,600回の記録を超えることが目標だっていうんだもの。

そのあと踊りが2つ続くのに、大雪の影響を心配して帰ってしまった人が少なくなく、私も気にはなるものの、帰宅困難にまではならないだろうから、と腹をくくって踊りに集中。でも扇雀と孝太郎の「相生獅子」の幕が下り、さあ帰ろう、と思ったら続きの「三人形」が始まった。最近はもう事前に演目を確認しないものだから。鴈治郎が若衆、雀右衛門が傾城、又五郎が奴をそれぞれ人形として演じる。華やか。でも最後のほうは気もそぞろで何度も時計を見ている人が多かったのがちょっと気の毒。

21時の数分前に東銀座のホームに着き、すぐに来た日比谷線に乗れたので、ひょっとして最後のバスに間に合う? と期待したのが大間違い。ひと駅ごとに時間調整で遅々として進まず、通常なら北千住まで25分弱のところ、ほぼ3倍の時間がかかった。千代田線も遅れてはいたものの、来たのに乗れば2駅だから問題なく、幸い雪はほぼ降り止んでいたので、駅からはとにかく滑らないようにと慎重に、ゆっくり歩いた。その横をスマフォでゲームをしながら大股で早歩きしていく男性がいて、案の定すってんころりん。「ありえねぇ!」と言ってたけど、いや、当然の結果でしょ。

どうにかこうにか転ぶことなくエントランスにたどり着き、やれやれ、と6階まで上がったら、エレベータのドアから先がまた雪道。ここで転んだら洒落にならないので、再びゆっくり、足型をくっきり残しつつ無事に帰宅。ふぅ〜。おうちが遠かったぁ。

明日の朝の路面凍結のほうがさらに恐怖だわぁ。