まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992015-09-08

今日も朝から雨。本降り、というより土砂降り。夏の終わりにこんなに雨が続くなんて。

ちょっと早めに家を出て、久しぶりに駅構内のベックスでモーニング。たっぷり時間の余裕があるはずが、駅のアナウンスが流れてきて、千代田線が人身事故で運転見合わせ中だと。えええ。

しばらく様子見をしているうちに、遅れているだけで動くようなので、予定より20分ぐらい早めにホームへ。そうしたら、動くのは北千住まで。常磐線区間で折り返し運転だという。サントリーホールに行きたいのに。

スマフォの乗換案内で調べてみたら、迂回経路を何通りか表示してくれた。フリーソフトなのに優秀だわー。おかげで迷うことなく、北千住から日比谷線で上野まで、銀座線に乗り換えて溜池山王に出て、あとは予定どおり南北線で六本木一丁目へ。ほぼ予定どおりの時間に着いた。早め早めに行動したのが大正解。

正指揮者の山田和樹さんが率いる日本フィルの「とっておきアフタヌーン」の2回め、「歌舞伎☓オーケストラ」と題するイベント。まずは日フィルのみでチャイコフスキーの「くるみわり人形」から「花のワルツ」と「ロメオとジュリエット」を演奏した後、休憩の間に、あのサントリーホールの舞台上にたっつけ袴の大道具方が所作舞台を設置していく、その光景がとっても新鮮。そしていよいよ第二部がスタート。

ストラヴィンスキーの「春の祭典」第1部「大地礼賛」の演奏が始まり、まず二階の客席後方にライトが当たり、素顔のままの尾上右近が静かに佇んでいる。スーッと消え、しばらくして舞台上へ。オーケストラの演奏と彼の踊りとが織りなす世界が素晴らしかった。迫力のある演奏に引けをとらない気迫あふれる踊り。第2部の「いけにえ」では、袴はそのままで上衣が白から薄紫に替り、白い薄絹を羽織り、その優しげな動きで女性に変わったことが分かる。まだ小さい頃から踊りが上手だったのはよく知っているけれど、歌舞伎の舞台で素踊りというのはめったにないから、素踊りでここまで魅せてくれるなんて、と嬉しい感動。終始オーケストラのリズムとピッタリ合った見事なコラボレーション。本当に素晴らしかった。山田和樹さんが舞台の神聖さを重んじて靴を脱ぎ、何度も何度も右近クンを讃えてくれて、自分で靴を持って退場する姿も微笑ましい。ひどい雨も千代田線の運転見合わせも吹き飛ばしてくれるぐらいに大満足のひとときだった。

駅ビル内のスタバでひと息ついて、ずっと雨が降り続いていたのでバスで帰宅。録画しておいた全米オープンを見る。マレーがアンダーソンに敗れた! ビックリ!!

(写真は、サントリーホールのホワイエで撮った天井の照明…他にいい写真を撮れる場所が見当たらなかったものだから ^^;)