まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992014-01-30

珍しく用もないのに8時台に目が覚め、9時すぎからWOWOWで邦画「その夜の侍」を観ながら手織を進める。ひき逃げ事故で妻を亡くした夫を演じる堺雅人もひき逃げ犯の山田孝之も、それぞれに性質の異なる狂気をはらんでいて、周囲の人たちもどこか欠けているような、危なげな世界。堺雅人は、リーガル・ハイ半沢直樹のような作りこんだキャラより、こういうナチュラルなほうが好きだなぁ。山田孝之の無軌道な悪ぶりがすごい。なにかこう、いつまでもささくれのように心の中に残る作品。

さらに手織を続けながら、録画しておいた「さよならドビュッシー」を観る。主人公にピアノを教える岬洋介を演じたピアニストの清塚信也さんはコンブリオにもゲスト出演したことがあり、その際に話してくれた裏話を思い出しながら楽しんだ。こんなミステリー仕立てだったのかぁ。あたたかく、切ない佳作。

日本中のオーケストラからコンサートマスタークラスの奏者が結集する「スーパーオーケストラ」の公演も毎回コンブリオで取り上げられていて、昨年に続きチケットを取ったんだけど、イープラスのチケットは引取期限がわずか3日と短いのが難点で、小雨の中、傘をさしてテクテクと引き取りに行き、帰りにモスバーガーに寄った。

モスチーズバーガーが来るのを待ちながら、左升さんの訃報を見落としていたことをきっかけにブックマークした「歌舞伎モバイル」のサイトにアクセスしたら、目に飛び込んできたのは吉之丞さんの訃報。享年81歳。「牡丹灯籠」の乳母お米の名演が忘れられない。以前、歌舞伎座終演後の千代田線でたまたま近くに吉之丞さんと千彌さんがいらして、見かけはオジサマたちなのにオバちゃまトークが延々と続いていたのが楽しくて、先に降りるのが残念で仕方なかったっけ。

ひょっとしてまだ見落としている訃報がありはしないかと、サイトのニュース欄を遡ってみたら、ああ、なんということか、三津之助さんが亡くなっていたなんて。まだ51歳。若すぎる。金毘羅歌舞伎がご縁でとある小料理屋さんでご一緒させて頂いた時、痛風でビールとか飲めないし、肉も食べられないんだよ、と話していらした。立廻りや幇間衆などに三津之助さんがいらっしゃると、それだけで嬉しくなっちゃうような方だった。

お二人に、心をこめて、合掌。

6時からいつもどおりコンブリオ。でも7時からマンションの今期最初の理事会。エントランスに椅子を並べて約1時間半。ダウンを着ていったのに、それでも寒かった。議題はいくつかあったものの、副理事の私はとりあえず次回4月の理事会まで特にすることはないみたい。

その後も手織りを続けるつもりが、経糸がなくなってしまい、毛糸の玉から杼に巻こうとして、玉の内側から糸を引き出そうとしたら端が見つからず、無理して引き出したらからまってしまい、どうにも収拾がつかなくなって、仕方なく外側の糸から再び巻き直し。それでもからまった部分に手こずり、やたらと時間がかかってしまった。ようやく杼に巻き終えたところで今日はもうおしまい。