まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992012-03-11

3月11日 − 忘れようのないこの日、去年も今年も寝たのは朝方で、11時すぎにようやくベッドからはい出すというていたらくだったのだが、午後2時46分というその時刻をただダラダラした状態で迎えたくはないという意識が働き、簡単な腹ごしらえを済ませてすぐに仕事をスタート。いつもどおり仕事のお供はオッターヴァ。

その時刻が近づいてきたところで仕事の手を止め、オッターヴァの音量を下げ、NHKの画面を通じて気持ちだけは国立劇場の追悼式典へ。姿勢を正し、切なる思いで黙祷。

あの日、床に落ちて壊れた本棚は、枠組みだけになって和室で荷物置き場になっていたりする。いいかげんなんとかしなくちゃとは思うものの、私の身長より高い本棚のさらにその上にのる天袋のような部分で、組み立てるのはいつでもできそうなのだけれど、安全性を考えると下の書棚と金具で連結する必要があり、そのための金具も用意してあるのに、書棚の位置をずらさないと作業ができず、そのためには中の本を出さなければならず … と考えていくうちに、そのうちでいいや、と投げ出してしまい、気がつけばもう1年。

もう1年? いやまだ1年。言葉にできない様々な思い。それらをひとまず振り切るように、テレビを消して、仕事を再開。

今回の和訳は、契約の相手方が必要事項をあれこれ書き込む書式がついていて、これがまぁ表組みがたくさんで文字が細かく、訳文もそのまま書式として使用できるものにするためには、行数や行間を調整して英文と同じページ割にそろえなければならない。そこまでしてほしいと特に指示を受けたわけではなく、おそらくこのような場合、体裁など気にせずにベタ打ちで提出する人のほうが多いんじゃないかと思うし、それで文句を言われるわけでもないのだろうけれど、こういうところにこだわるのも私にとってはやりがいのひとつ。まぁ、早い話が自己満足なんだけども、実際クライアントに喜んでもらえる場合が多いのも事実。

日付が変わる前にひととおり訳し終えた。納期は明日の夕方だから、見直しは明日でいいか、とお風呂へ。じっくり温まりながら、再びこの1年を振り返り、被災地に思いをはせ、かつ盛んに報道されている直下型地震が来ませんように、と祈る。祈る。祈る。