まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992011-05-20

朝までかかって第2弾の訳文を送信した後、今日ぐらいはゆっくり眠ろうと思ったのに、気持ちの焦りが脳に伝わっているのか、はたまた単にテンションが上がりすぎているのか、何度となく目がさめて熟睡できないまま、それでも無理やり家を出るギリギリの時間までベッドにかじりつき、合計5時間ぐらい。

さあ急がなきゃ、とバタバタと身支度をして、玄関の鍵を占めてエレベーターホールへ。… おおっと! 肝心のチケットを忘れているじゃないか。気がついてよかった。

慌てすぎたのか、東銀座に着いたら20分ぐらい余裕があったので、スタバでひと休み。しばらく手帳にこまごま書きこむ時間もなかったからなぁ。

7時上映開始のMETライブビューイング「カプリッチョ」。主演はルネ・フレミング♪ インタビューアーはロングドレスの美しい女性で、名前をきいてビックリ。あの「オリー伯爵」でズボン役の小姓だった彼女がまぁ別人のよう。

弦楽6重奏の美しい調べから始まる。この音色がそのまま伯爵令嬢の誕生日を祝うためのオペラのリハーサルという、なんと贅沢な。彼女のために劇作家や作曲家、劇場支配人や有名女優が集まり、彼女の兄も出演するという。言葉が先か、音楽が先か。芸術論を闘わせる場面ももちろんリヒャルト・シュトラウスの美しい楽曲にのせて、まるで全体がひとつの長い長い演奏曲であるかのよう。

特にこれといった事件が起こるわけじゃなく、有名なアリアがあるわけでもない。でも全体を包む音楽がとにかく美しく、また特にラスト20分近く続く伯爵令嬢の独唱は圧巻。寝不足ぎみだったのに、ずっと惹きつけられていた。

そうそう、空席をはさんで同じ列に戸田奈津子さんがいらした。

9時すぎの終演で、まっすぐ帰宅したけど、仕事はひとまず保留。というのも、週明けに歌舞伎なものだから、ちょっと睡眠調整しておかないと…。締切りに間に合うめどが立ったから、ちょっとだけゆっくり (^^ゞ