まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-11-02

芸術の秋。昨日のスタニスラフ・ブーニン、ピアノリサイタルに続き、今日はオペラシティでニコラウス・アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのコンサート。

オペラシティは3度目なので、方向音痴の私でもさすがに迷わない。今回は、I さんのご友人でアーノンクールの大ファンという方が取って下さったチケットで、3列20番という席を探すと、1・2列には座席がなく、昨日に続いて最前列! しかも中央ブロック! ひぇ〜っ! ビギナーもビギナー、アーノンクールの名前すら知らずにいた私がこんな席でいいの? 正直ビビる。I さんもご友人も最前列とは思っていなかったようで、3人ともビックリ。(でもビビっているのは私だけ)

昨日はオール・ショパン、そして今日はモーツァルト。セレナード第9番ニ長調K.320「ポストホルン」全7楽章と交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」全4楽章。歌舞伎でもいろんなお芝居の特定の場面だけをいくつか並べる「見取り」と呼ばれる形式と全幕の通し上演があるのと同じなのね。全楽章を通して聴く経験はCD以外で初めてなので、緊張とワクワクが半々。

アーノンクールは「古楽器の巨匠」と言われるそうで、古楽器によるオーケストラの演奏を生で聴くのはもちろん初めて。至近距離だけに、オーケストラ全体の調和もさることながら、個々の楽器の音が個別に直接的に耳に飛び込んでくる。特に木管の音色があたたかくのびやかで、いつまでも聴いていたい心地良さ。ものすごくメリハリのある指揮で、気がつくとアーノンクールの手の動きに合わせて呼吸していた。ボキャブラリーが乏しくてうまく表現できないのだけれど、激しく雄々しく壮大で、かつ繊細でしなやかであたたかくなごやか。いやぁ、すごかった!

アンコールでは、ヴィオラの4人がそれぞれタンバリン、シンバルなどの打楽器に持ち替え、「6つのドイツ舞曲第6番」。これはもう、文句なしに楽しい演奏だった。最前列からは木管金管がほとんど見えなかったのだけが残念。もうちょっと後ろの席のほうがいいのかな。

終演後、サインを求める長い長い列を横目に見ながらコンサートホールを出て、旭寿司にて夕食。もちろん美味しかったぁ。

仕事がヒマなのに、連日こんな贅沢していていいのかしらねぇ。いやいや、締めるところは締めている … つもり (^^ゞ