まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

着物のお店のご招待での京都・奈良一泊旅行。東京駅の新幹線ホームで9時半集合だったので比較的ゆっくり。集合といっても総勢4人。お店の担当さんとお客さんのコンビが2組。

9時50分発ののぞみで12時半すぎには着いてしまうので、まだそれほどお腹は空いていなかったけれど車内でお弁当をごちそうになる。京都駅で他の店舗からの参加者と合流し、それでも十数名の少人数でバスに乗り、まずは奈良観光。平城京跡に向かう。

広い! というかだだっ広い! そしてどこにも日陰がない! 暑いのなんの。正直、ここに都があった当時に想いをはせるだけの余裕を持てないぐらいに暑い。そして笑っちゃうほどたくさんのせんとくん

唐招提寺は蓮の花が美しく、蓮池の近くのお茶屋さんで冷たいお抹茶と干菓子のセットを頂く。ジリジリ焼けつくような暑さをしばし忘れてひと休み。

そのあと薬師寺を拝観。奉納歌舞伎の舞台が設営中で、仏様よりそちらのほうが気になってしまう。みんな汗だく。私たちはただ客席に座って観るだけだけど、そのために舞台裏ではこんなに多くの人が汗を流しているのよねぇ。一度バスに戻って、奈良ロイヤルホテルで夕食。ビールのラベルも遷都1300年記念仕様。

夕食後に再び薬師寺に向かうバスは人数が倍近くに増え、いよいよ眼目の奉納歌舞伎。鼓と笛がひとりずつの「一調一管」が始まった当初はまだ明るかったのに暮れ始めると早い早い。かがり火が灯っていい感じだったのに、風が強すぎて炎が真横にブンブン、まるで火炎放射器のような状態だったので、「船弁慶」が始まるときには消されてしまった。

勘三郎の静/知盛に勘太郎の弁慶、七之助義経。父子3人で主な役をすべてできてしまうところが中村屋の強みだねぇ。義経の家来4人のうち勘之丞さんは声ですぐに分かったのだけれど、他の3人はチラシにも名前がのっていなくて分からなかった。やっぱりオペラグラスを持参すればよかったなぁ。普段の舞台ならたいていは声だけで分かるのに、なんか悔しい。

花道が短いのは致し方なく、でもそこはさすがに勘三郎で、大刀を振り上げてグルグル回りながらの引っ込みで、鳥屋の手前でしばらくグルグル回るサービス。鳴り止まない拍手に応じて再び登場した勘三郎は、まず舞台後ろの鳴り物さんたちに深々と感謝のお辞儀。こういうところも中村屋らしい。

終演時にはもう真っ暗で、ライトアップが美しい。バスで京都に向かう間、暑さ疲れか眠っている人が多かった。パレスサイドホテルに到着したのは10時15分頃。鍵をもらって部屋に入ると、寒〜い! エアコンが25度の設定になっていた。28度に上げて、昼間のうちに汗みずくになったのでお風呂にお湯をはり、ゆっくり温まって出てくる頃にはちょうどいい室温。でもこのホテル、設備が古いのか、エアコンの音がうるさいわ〜。タダで連れてきてもらって文句を言っちゃいけないか。

たくさん汗をかいて、たくさん歩いて、疲れたから早寝しちゃいましょ。