まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

オーラのような

maru992009-05-05

こどもの日。昔も今もこどもの日。その安心感。

夕べ張り直した縦糸で、今度こそ、と再び織り始める。その間に今日も昨日に続いて映画三昧。こどもの日に合わせてか、NHK BS で子供向けの映画をたて続けに3本。

1本めは、「マニー・マクフィーの魔法のステッキ」。父親が雇う乳母にイタズラをしかけて次々に辞めさせてきた子供たちのところへやってきた新しい乳母は、イタズラに屈するどころか不思議な魔法を使って子供たちを驚かせ、徐々にその心をつかんでいく。父親の再婚をめぐるストーリーとのからませ方も面白かったんだけど、魔法を使うたびに乳母の顔からイボがとれたりシワが減ったり、だんだんキレイになっていく理由がまったく説明されないまま終わってしまうのがちょっと消化不良。

2本めは、「マイ・ドッグ・スキップ」。友達ができず孤独な少年が誕生日にプレゼントされた犬との交流を通じて成長していく。これといって目新しいところのないストーリーではあるんだけど、少年も犬もかわいいんだよねぇ。

3本めは、「子熊物語」。ドキュメンタリーじゃなく、6年もかけてじっくり撮影したストーリー物で、冒頭に、動物たちが傷つく場面は演出であって実際には傷つけていないという説明が入る。これ本当の子熊? それとも CG とか使ってるのかなぁ。というのも、野生の熊ってこんなものじゃないんじゃないかと思わざるを得ない違和感。なんかこう、こうあってほしいという人間の都合に合わせすぎているような…。

さらに織り進みながら、WOWOW で 「西の魔女が死んだ」 を観た。丹精された庭はステキだしサチ・パーカーおばあちゃんも美しい。でも正直、それだけだったなぁ。原作を読めばもっと違う感想になるかもしれないけど。

続いて録画してあった 「ガチ☆ボーイ」。いやぁ、ビックリした。泣かされてしまったんだもの。泣けるような映画だなんてまったく思っていなかった。事故で記憶障害になり、眠ると前日の記憶を失くしてしまう。目覚めるたびに、自分で自分に宛てて書いたノートを読んで、記憶障害の事実と向き合わなければならない。くり返される絶望。記憶は消えても身体は覚えている。あざや筋肉痛が生きていると感じさせてくれる。逆に言えば、それ以外に自分は生きているのだと実感することができない苦悩。プロレスのマットにたたきつけられ痛めつけられても決してあきらめずに立ち向かい、嵐のような喝采を受けて観客の記憶に刻まれても、彼自身は明日になればまた白紙の状態で、自分がなしとげたことの記憶も消えてしまう。それが切なく、怖ろしい。

最後に見たのがこれも録画してあった 「兄弟」。なかにし礼原作のドラマで、ビートたけしの兄と豊川悦司の弟。予想はしていたのだけれど、案の定、身につまされすぎて複雑な気持ち。「頼むから死んでくれ」 と願わずにいられない弟の気持ちが痛いほど分かるから。親と子の絆って絶対に切ることができないけれど、兄弟姉妹は違うんだよね。親を奪い合うライバルになってしまうから。

とまぁ、これだけ見るうちに手織はなんとか進んだものの、やっぱり幅が狭くなってきてる〜。ほどいて織り直すしかないかなぁ。く〜っ! やっぱりこの織り方、難しい〜!