まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

歌舞伎座のフライ弁当♪

maru992009-01-26

忙しかった今月の芝居もいよいよ今日で最後。例によって起きるのが遅かったから、バタバタと慌しく身支度を済ませて駅に向かう途中で初めてケータイにメールが届いていることに気づく。NHKの中継の時にも一緒だった歌舞伎のお仲間からで、彼女も今日これから歌舞伎座だから食堂で夕食を一緒にどうかという嬉しいお誘い。でも私が歌舞伎座に到着する頃には食堂の予約がいっぱいになってしまいそうなので、予約は彼女に一任。

夜の部の最初は 『寿曽我対面』。工藤の供侍も染五郎松緑が勤める初春らしい顔ぞろいの中、なぜ五郎が吉右衛門? 形のひとつひとつがきれいで流石だなぁと思う反面、やけに高い声にどうしても違和感が…。

次は勘三郎の 『春興鏡獅子』。なんだか顔がげっそりとやつれているような。そういえば何日か前に中村屋がインフルエンザでどうのこうのとワイドショーで言っていたような気がする。でも休演したとは聞いていないなぁ。インフルエンザって高い熱が出るらしいから、その状態で毛振りなんかしたら倒れちゃうよね。… と観ながらずっと考えていて、あとで調べたらインフルエンザだったのは勘太郎で、若さゆえか仕事にはまったく影響がなかったそうな。でも確かに勘三郎もやつれて見えたし、片足を上げて静止する幕切れにも足の位置がいつもより低かったし心なしかふらついていたから、決して体調はよくなかったんじゃないかと。玉太郎と千之助の胡蝶がかわいらしかったぁ。

ここで夕食タイム。地下食堂でフライ弁当。やっぱり幕間にオシャベリしながら食べるのって楽しいなぁ。お腹いっぱい食べちゃうと次の幕で眠くなっちゃうかなぁ、と心配だったのに、気がつけばしっかり完食していた。最前列、しかもど真ん中。さすがに居眠りするわけにいかない。

中村屋は休む間もなく、玉三郎とのコンビで 『鰯売恋曳網』。笑いのツボがいっぱいだから、居眠りの心配なんてまったくいらなかった。でもこの芝居がここまで笑えるのは勘三郎ならではだよね。三島由紀夫も喜んでいるんじゃないかなぁ。

終演後にちょっとお茶でも、とプロントに寄り、お茶でなく黒のモルツで乾杯。でも彼女もまだ仕事が残っているし、私は手織の整経作業が残ってるから、2杯ずつでおひらき。また来月ね〜。

そういえば歌舞伎座の前に手芸店で毛糸を選ぶつもりでいたのに、すっかり忘れてしまった。それでもまぁ、家にある余りの毛糸で足りると思ったのだけれど、180cm×98本を測ってみたら、90本めで糸がなくなってしまった。惜しいっ! 仕方なくその毛糸をあきらめ、別の毛糸で測り直したら、96本! あと2本足りない〜! 数を減らすと模様に影響するおそれがあるから、両端1本ずつを手持ちの糸の中で一番色が近い別の毛糸で補充。これだから早めに作業を済ませておかないといけないのよねぇ。前日にやろうとするからこういうことになる。く〜っ!