ワインって他のお酒に較べて翌日に残りやすいと分かっていながら、ついつい飲みすぎてしまったので、二日酔いはまったくしていないものの、体内のアルコール濃度がまだまだ高いのが分かる状態で、さすがに食欲はゼロ。年とともに少しずつお酒に弱くなりつつあるのかなぁ？
２日連チャンの文楽に続いて、今日は神谷町でコンサート。仕事ほったらかしで遊びまくってるな〜。でもでも、今日のコンサートは、学生時代から大ファンの遠山顕先生のイベント。十代の終わりだった当時、先生は１００人以上いた外国人講師をぶっちぎってダントツの大人気で、バレンタインともなると先生は朝からずっと女子学生に囲まれていて、私は近づくことすらできずに渡せずじまいのチョコレートを手にグスングスンと泣いたりしていた。（若かったなぁ！） その後、卒業と同時にその学校に就職してしまったので先生と私は図らずも同僚となり、初めて先生が私の部署にいらしてお茶を入れた時には手がブルブルふるえて大変だったっけ。先生は演劇の舞台やラジオ講座など多方面で活躍していらっしゃるので、イベントのたびにお声をかけて頂いてはいそいそと通い続けてウン十年。文楽は２日とも着物をさぼったのに、せっかく久しぶりに先生にお会いするのだからと着付けにも力が入るあたりは、私にも一応、女心というものが…^^
初めて手を通す一重の着物。柄物の半衿ともしっくり合ってくれた。へへっ。神谷町の駅から徒歩で数分のライブハウスで１時半開場だから、１時ちょっと前に家を出て、開場直後に着いたはずが、さすが大人気の先生、すでに人でいっぱい〜。ステージ真ん前の予約席以外はほぼ満席の状況で、これは立ち見かなぁ？ と思っていたら、先生が声をかけて下さった。お久しぶりです〜。思いがけなく予約席にどうぞどうぞと勧められ、特等席をゲット♪
学生時代からお世話になった別の先生がおひとりだけいらしたぐらいで、あとはほとんど知らない人ばかり。役者の寺泉憲さんがいらっしゃると思ったら、遠山先生とは旧知の仲だそうで、顕＆憲コンビでエルビスプレスリーを熱唱するサプライズも。オーストラリア出身のギタリスト、クリス・グランディはギターテクもさることながら、あったか〜いキャラクターがとっても魅力的。先生はいつのまにか琵琶まで習い始めていて、私の隣りの席にいらしたのが琵琶の先生。「平家物語」 の冒頭の一説を琵琶を奏でつつ謡ったあとに、英語に翻訳して同じ箇所を謡ってしまうという驚きのパフォーマンスもあり、「私の方が緊張しちゃう」 と言っていらした先生も大拍手。パンチのある女性ボーカルとのデュエットもとってもいい感じ。ウィットにあふれた楽しいトークをまじえながら、エルビスだけじゃなくビートルズからローリングストーンズ、レイチャールズに様々なオールディーズと曲目もバラエティ豊かで、いやぁ、楽しかった！
ほぼ５時近い終演後、そのままライブハウスに残る人も多かったけれど、先生とは同じテーブルで、クリスのギターソロの間などに思いがけずたくさんお話できたし、他の人たちも先生と話がしたくて列をなしている状態だったので、先生にご挨拶して店を出る。そういえば朝から何も食べていないのに、なぜか空腹感がないので、そのまま直帰。
着物を脱いでひと息ついたら、急にお腹が空いてきた。アルコールもすっかり抜けたらしい。さ〜て、いい加減に仕事せねば〜！
