まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

3千円ナリ

maru992007-01-25

母親が逝ったあの日から今日で21年。早めに家を出てお寺に寄るつもりでいたのだけれど、前の日に2時間しか寝ていなかったのに、夕べもなんやかやで結局ベッドに入ったのが4時すぎだったから、どうしても起きられなくて昼すぎまで寝てしまい、あれやこれやとバタバタしているうちに、お寺まで行く時間がなくなってしまった。かろうじて仏壇に手を合わせることだけはしたけれど、お寺はごめん、カンベンね。


あわただしく身支度をして、駅に向かう途中で、ハタと気がつく。仏壇のローソクとお線香、大丈夫? 手を合わせてすぐ仏壇を離れてしまい、それっきりだ。まだついてるかしらん? まさか火事になるようなことはないと思うけど…。母親はきっと 「大丈夫大丈夫」 と言いそうだけど、伯母は心配性だからなぁ。まだ家からそれほど遠くまでは行っていなかったので戻ってみたら、もうとっくに消えていた。やれやれ。


目指すは新橋演舞場市川染五郎主演の 『朧の森に棲む鬼』。“いのうえ歌舞伎” 自体が初めてで、これまで足が向かずにいたのだけれど、なんとなくポスターに惹かれてチケットをとり、正直まったく期待していなくて、歌舞伎座だけじゃなく国立劇場に浅草と芝居が多い1月の 「オマケ」 ぐらいの気持ちでいた。ところがギッチョン、目からウロコのおもしろさ。(表現が古っ!) これまで見のがしていたことを激しく後悔することになった。大好きな阿部サダヲが出ていることすら知らなかったので、嬉しいサプライズ。スピード感あふれる舞台にグングン引き込まれた。実際、観る前には、「豪華カレンダー」 なるものがついて3千円というパンフレットの値段に驚き、カレンダーなんていらないのに、これじゃあまるで抱合せ販売じゃないか、と抵抗を感じて、これまで芝居も映画も観たら必ずパンフレットを買っているにもかかわらず購入を見合わせたというのに、帰りには結局買ってしまった。それぐらいおもしろかったんだもん。でも家に帰ってからカレンダーをあけてみたら、パンフレットに収録されているのと同じ写真ばかりでガッカリ。日付の部分がかなり小さいから、ひとり1枚ずつの写真集と思えないこともないけど。


帰りの日比谷線で、運良く座れたと思ったら直後に老夫婦が乗っていらしたので席を譲ったら、隣りに座っていた男性もしぶしぶ譲って、まるで 「お前が譲ったりするから」 と言わんばかりにうらめしそうな目でにらんできた。そんなにイヤなら譲らなきゃいいじゃん! あんたも譲れなんて言ってないじゃんよ! プンプン。


勢いに乗って 「ミーハー芝居帖」 をアップ。いつまで続くか分からないけど、この調子この調子。実は明日も歌舞伎座だったり …(今度は夜の部)。