まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

ジャポネスク秋の花 4

maru992006-11-25

なんだか頭がボ〜ッとしている。ちゃんと寝てるんだけどな。いつもより濃いめにいれた珈琲でようやく頭が回転を始める。このところ予定を入れすぎだからかなぁ。ほとんど仕事をしていないも同然なのに、やたらと忙しく慌しい。


一晩冷やしておいたチーズケーキをスティック状に切り分けている最中に携帯が鳴った。夕べ遅くにグアムから帰ったばかりの I さんからで、一時は危篤に陥りながらも奇跡的な回復ぶりを見せていた老犬がとうとう亡くなり、火葬場でお経の順番を待っているところだという。通常の絵の教室だけなら単に欠席すれば済むけれど、作品展の準備が予定されていたので、なんとか時間を作って顔を出して下さるとのこと。連絡役を申し付かる。


切り分けて1つずつラップにくるんだチーズケーキを保冷剤と一緒に箱に入れ、他の荷物と一緒に大きなバッグを右に、額に入れたモモちゃんの絵と額なしの絵3枚を左に抱え、荷物の準備に手間取って家を出る時間が遅れたというのに、ズッシリと重くてとても駅までダッシュなんかできない。案の定、予定の電車に乗り遅れ、ようやく着いたら I さんの方が先に到着していた。申し訳ない〜。


I さんは手早く出品作品の数と大きさ、タイトルを確認して一覧表にし、展示場所を割り振っていく。私の絵の中で猫を描いた1枚だけタイトルが決まらず、瞳が印象的だから 「○○色の瞳」 がいいんじゃないかとアドバイスを受けたものの、「○○」 に入れるべき色の名前が決まらない。後で調べて連絡することにして、他の人の作品についても次々に的確な指示をして、I さんは預けてある仔犬を迎えに動物病院へ。いつもながらすごいなぁ。私には短時間でこれだけのことを手早く的確に決めるなんて絶対にできない。


水鳥の絵は、背景の水面に映る樹の影がうまく描けずに悶々としていた。見かねた先生が筆を入れてくれる。おおっ! あっという間に水が揺らぎ始める。すご〜いっ! 「この絵はもっと細かいところまで描き込んでいったらすごくいい絵になるよ」 と先生。そ、それは先生の腕をもってすればであって、私の技術ではそうはならないんじゃ??? 「そんなことない。ダイジョブダイジョブ」 そうかなぁ。その辺は半信半疑だけれど、だんだんこの絵がとても好きになってきている。これはいい徴候。


昨日と今日の2日間、お店ではシルバーアクセサリーの展示会が行われていた。展示会終了の5時をもって閉店し、展示品の撤収後、店を切り盛りしている I さんの息子さんが絵の展示を始めてくれた。すでに用意できているのは日本画4枚と私の絵4枚。6時半頃まで絵を描いた後、お店に回ってみる。う〜ん、やっぱりきちんと飾ってもらうと見違えちゃうなぁ。たまたま動物の絵が3点そろった中で、1枚だけ大きなサイズのモモちゃんの絵が一番引き立つ配置を考えてくれていた。他の絵もそろったところを見るのが楽しみだぁ。I さんは、何年か前に私がアルパを弾いているところを描いてくれて、頂いたその絵はずっと寝室に飾っている。それを今回出品したいと仰るのでビックリ。だってだって、会期中の12月2日にお店でアルパの演奏会があるわけだから、自分の描いた絵が飾られている場所で弾くというだけでこそばゆいのに、アルパを弾いてる自分がモデルの絵の前で弾くなんて! すごいことになってしまった。


7時半頃に店を出て、ロフトで寄り道している間にお腹が空いてしまい、西武のレストラン街で夕食。ちらし丼。美味しかった〜。この時点では、I さんに頂いた絵と、他の人が使うF3の額を私が翌日お店に届けることになっていたのだけれど、I さんから連絡が入り、これから車で取りに来て下さるという。夕べ遅くにグアムから帰って、愛犬の死に眠れぬ夜を過ごし、火葬を済ませたその足で作品展の準備をして、と大忙しで疲れていらっしゃるはずなのに、「車だから大丈夫」 って、そんなぁ。もうひとりのところへも行くからついでだって言うんだけど、そのもうひとりって永福町。小平から永福町を経てウチまでって、ちっとも大丈夫な距離じゃないのにぃ! 結局はお言葉に甘える形で、10時半過ぎに絵と額を I さんに託す。そのあとネットで色の名前を調べたら、近いのは欝金 (ウコン) 色とか女郎花 (おみなえし) 色とか、とてもタイトルに使えそうにない名前ばかり。ううむ。無理やり 「黄金色」 にしちゃうか? それもなぁ。困った時の I さん頼み。お帰りになった頃にメールで相談すると、即答が返ってきた。「トパーズは?」 トパーズ!! 私ってば 「○○色」 にとらわれて、しかも教室では 「鳶色」 とか 「にび色」 とか日本の色の話ばかりしていたから、ネットで調べる時も 「日本の色」 で検索していた。頭がカタイ証拠だなぁ。やんなっちゃう。


さて、これで今月の予定はほとんどクリアして、あとは書評の締め切りだけだな。明日はゆっくり寝ちゃおうかしらん。… 本当か? 「自分を疑え」 が最近のモットーなのでスケジュール帳を開いてみたら、なんと! 明日は国立劇場だって! そ、そうだった。もともと明日のチケットを取ってあったのに、イベントに参加して18日に観ちゃったんだった。てことは、もし自分で絵を運ぶ約束をしていたら … ! また皆さんにご迷惑をおかけしてしまうところだった。ああ、もう本当に私ってヤツは。