まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

ブドウ狩♪

maru992006-09-11

7時起床。私にしてはメッチャ早起き。ゆっくりコーヒーを楽しみ、久々にジーンズをはく。待ち合わせは国立駅のスタバの前。中央線の往復で読めるように書評の本を持っていこうかな。でも分厚くて重いんだよなぁ。ジャパンタイムズがあるからいいか。8時半頃に玄関を出て鍵をしめ、エレベータに向かう途中で気がついた。いかんいかん、下駄じゃいかん。サンダルにはきかえて出直す。1階の郵便受けは、あれ? 空っぽ? 新聞休刊日? 片道小1時間乗るのに活字なしではキツイなぁ。迷った末に部屋まで戻り、昨日は読む時間のなかったジャパンタイムズを持って出る。


クロスワードに夢中になっている間にあっという間に国立到着。待ち合わせの10時半より20分ぐらい早く着いたので、スタバのオープンテラスでコーヒータイム。ほどなく I さんが車で迎えに来てくれて、永福町にお住まいのWさんご夫婦の車と談合坂のサービスエリアで合流。一路山梨へ向かう。Wさんのご主人の友人Fさんが定年を目前に退職し、ご両親から引き継いで運営しているブドウ園をめざす。目的地まで15分ほどのところで、Fさん推薦のレストランで昼食。鶏のローストに平打ちのエッグパスタ、焼きたてパンもとっても美味しい。WさんIさんは鴨の炊き込みご飯と串揚げ、Wさんのご主人はロースとビーフと、それぞれに豪華なメニューでお腹一杯。女性陣がトイレに行っている間にWさんのご主人がお会計を済ませてしまい、いくらお願いしても受け取って下さらない。ごちそうさまです〜。


美味しい昼食の間に空模様がだんだん怪しくなってきて、みるみるうちに暗くなって雷も鳴り始め、雨が落ちてきた。本降りになる直前に店を出て、車でブドウ園へ向かう間に、まさにバケツをひっくり返したような土砂降り。ワイパーを高速にしても水煙で前が見えにくいぐらいのひどい雨。よりによってこんな日に〜。勝沼というところは雨がよく降るらしいのだけれど、それにしてもこんなに降らなくたって。


Fさんのお宅に着くなり、雨の中を収穫してきて下さったもぎたての見事なブドウがテーブルに! ピオーネとロザリオビアンコの2種類。スーパーなんかで見るのとはまったく違い、ひと回りもふた回りも粒が大きくてぷるんぷるんで中味がギッシリ。口に入れると、もう甘いのなんのって。ブドウってこんなに美味しい果物だったのねぇ、と目がテンになってしまうくらい。今年はモモもいい出来だったのに残念ながらもう終わってしまったそうで、残ってるのはもうそのまま食べるには美味しくないものだから、とFさんの奥様が作って下さったモモとプレーンヨーグルトのシェイクも、まったく甘味料を加えていないなんて信じられないような自然な甘さがなんともいえない。レストランの食事で満腹だったはずなのに、次々にブドウを頬張った上、夕べ焼いたケーキもその場で切って頂いて、ペロリ。不思議な食感で素朴な味わいとなかなか評判がよかった。


そうこうしている間にカラリと雨が変わり、ついさっきまで玄関近くまで来ていた水がすっかり引いた。長靴を借り、ブドウ畑へ。すすすすご〜い! ピオーネは約1000房、ロザリオビアンコは約1200房、それだけの房のひとつひとつに紙をかける作業をFさんはすべてひとりでこなしているそうで、考えただけで気が遠くなりそう。この時季の収穫のために1年間ず〜っと端正込めて育て続けて、その間にリンゴや梨、モモにイチジク、家庭で消費する程度の野菜と、そのすべてをFさんは農業に専念してわずか3年目だというのにひとりで作っているのだ。それだけの作業をこなしながら、毎朝毎晩かかさず愛犬ラッキーを散歩に連れて行くという生活のおかげで、すっかりスリムになり、サラリーマン時代は健診のたびにいろんな数値が引っかかっていたのに、今ではパーフェクトの健康体だそうな。栽培の苦労と喜びのお話を伺いながら、私たちはもうビックリしっぱなし。


もぎたてのイチジクも初体験。そもそも生のイチジクを食べたことがないような気がする。こんなにリッチな味がするものだったのね〜。それぞれに注文したブドウをFさんとWさんのご主人とが手分けして収穫/箱詰めして下さっている間、女性陣はお宅に戻り、Fさんの奥様をまじえてしばし女だけの時間。都会で生まれ育った奥様には、人間関係が独特な田舎の暮らしはなかなかに厳しい面もあるそうで、伯母のところもそうだったなぁ、と思いをはせて、ハタと気がつく。もうすぐ伯母の三回忌…。


さんざんごちそうになり、すっかり長居をして、Wさんご夫婦とIさんが注文したブドウをそれぞれ車に積み込む。私はひとりだから、とほんの1房2房ぐらい買わせて頂くつもりでいたのに、なんと注文分とは別にそれぞれ1箱ずつお土産が用意されていて、注文していない私にまで下さると仰る。そ、そんなぁ。「もう詰めちゃいましたから」 とサラッと仰るFさん。Wさんのご主人もぜひにと仰るので、ありがたく頂戴する。


Iさんの車で再び国立駅。ここからは自力で運ぶ。結構重いので I さんが家まで送ると言ってくれたのだけれど、そこまで甘えるわけにはいかない。だって私、とうとう一度もお財布を開いていないんだもの! ましてや I さんからはイギリス旅行のお土産まで頂いてしまった。しかも I さんは明日朝から仕事で、私はとりあえずフリーだ。これで送ってもらったりしたら、絶対バチが当たりそう。


… 確かに重かった。中央線はガラガラだからよかったけど、千代田線の中では置くこともできなくて、家までの道もすっごく遠く感じた。それもそのはず、家に帰って開けてみたら、1房700グラム近い見事なブドウ2種類がそれぞれ3房ずつ、計6房も入ってる。4キロちょっと。こんな豪華なお土産って! 嬉しいけど申し訳ない〜。