まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

夏の花

maru992006-07-14

… 暑いっ!!! ベッドの表面の自分の体温が暑いっ!!! そろそろ朝まで冷たいアイスノン枕にしないとダメかなぁ? 8時前から室温が30度を超えているんだものねぇ。まぁ、閉めきりにしているんだから当たり前といえば当たり前だけど。生協のオニイさんも汗だく。しかも自宅のエアコンが壊れてしまい、修理を頼んだら同じような依頼が殺到していて月曜日まで来てくれないため、家でも暑くて大変なんだって。「汗の出すぎで体重が落ちちゃって」 と、オニイさん、それは挑戦状???


オニイさんが帰った後、冷凍品のウチの分がないことに気づいて、センターに電話を入れる。オニイさんの携帯電話の番号とか分かっていれば直接連絡できるけど、そのすべがないのでセンターに電話を入れると、すぐに連絡が行ったらしく、数分後にオニイさんが再び到着。「申し訳ありませんっ!」 って、そんなに走ったら余計に汗かいて体重さらに落ちちゃうから〜!


午後からは、着物のお店のフェスタで北千住へ。お店との付き合いもいつのまにか年数が経って、この種のイベントにも何度となく参加しているので、別のお店の店長さんとか、異動したスタッフさんとか、各地の着物の作家さんとか、顔なじみの人たちが増える一方で、たまたま人の少ない時間だったこともあって茶話会状態。作家さんの中には作務衣を着ている人も多く、私も夏用の揚柳作務衣で行ったので、しばし作務衣談義で盛り上がる。


現在は自然保護のために伐採が法律上禁止されている屋久杉の備蓄材を薄く薄〜く透けるぐらいに薄くスライスした後、千年経っても劣化しない加工を特許技術で施した上、三椏(みつまた) の和紙を裏張りし、細く細く裂いて糸にするという、すごい技術の産物を見せてもらった。ネットにその工房のサイトがあったので、興味がある方は、→こちらへ。今回のもうひとつの目玉は 「苧麻(からむし)または(ちょま)」。イラクサ科の植物で、何年もかけて収穫した後、皮をはぎ、「苧引き(おおびき)」 という作業で茎の部分を表皮と繊維に分けていく。力加減が微妙な作業で、現在ではもうこの技術を持っている人が全国に数人しかいないそうだ。そうやって取り出した繊維を乾燥させ、さらに細く裂いて、先端を撚りながらつないで糸にしていく。それはそれは気の遠くなるような作業。これもネットに詳しい紹介があった (→こちら)。着物を買うかどうかは別として、こういう様々な技術を作家さんが直接説明してくれて、自由に質問したり、作品に手をふれたりできる機会というのはあまりない。「からむし」 の説明をしてくれた作家さんもすでに何度かお会いしている方で、役者の近藤芳正さんにとてもよく似ていらっしゃる。兄弟なんじゃないかと思うぐらい。


七夕は過ぎてしまったけれど、まぁ7月ということで、「願い事を書いてきて」 と短冊を1枚渡されていた。あれこれと悩んだ末に、「目標とすべき何か、一生をかけてやりとげるべき何かが見つかりますように」 と書いた。現状にそれなりに満足しているし、仕事に恵まれ、あれやこれやといろんな趣味を楽しんでもいる。十分に充実しているとは思う。それでもなぜか、拭い去れない 「欠落感」 がある。伯母を亡くした時点で、私には積極的に親族と呼べる人がひとりもいなくなった。それは同時に、解放でもあった。自由。自分のことさえ自力で何とかできればそれでいい。でもその自由は、かろうじて細々とつながっていた根っこを切られてしまったことでもあって、大海に放り出されてフワフワと漂う藻屑のような、まさに根無し草。これからずっと、こんなふうに自分のやりたいことだけをやりながら日々を過ごして、それでいいのだろうか? という思いがある。魂は何らかの目的をもってこの世に生れ出てくるという。私の魂は、これから何を学ぼうとしているのだろうか。それが知りたい。なんというか、こう、「使命」 のようなもの。そんなことを最近つらつらと考えていたので、そのまま短冊に書いたのだけれど、他の人たちが笹につるした短冊を見たら、圧倒的に多かったのは、「宝くじに当たりたい!」 と 「やせたい!」 だった。皆さん率直!


仕事が2件立て続けに入ってしまった。書評とやりくりつけていかないと〜!