まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

シュールな味方

maru992005-11-29

6時過ぎまで書評の推敲をしていて、それから寝たのに7時半のアラームに起こされ、再び寝たら、今度は携帯に電話の着信が2度もあったのに気づきもせずに10時近くまで寝てしまった。まぁ、無理もないか。


電話をくれたのは例の分厚い書類の依頼先で、別件の急ぎを頼もうとして、私が返信しないものだからあきらめたらしい。悪いことしちゃったなぁ。でも正直、苦手な理科系の案件で手一杯だから助かった。


歯科の予約は正午ピッタリ。いよいよ抜歯。強い味方を連れて行く。もうずいぶん前に先生にもらった非売品で、手に吸い付くような特殊な素材でできていて、グッと握りしめることで痛みをまぎらわせることができるというグッズ。コレがないときは左手の指で右手の甲に爪を立てたりしてこらえていたから、その代わり。さぁ、いざ出発!


まず綿棒の先に薬をひたしたようなモノを患部の辺りに貼り付ける。これが最初の麻酔で、その後に打つ麻酔注射の痛みが和らぐ。注射は7〜8箇所。抜く歯は真ん中にボッコリ大きな穴があいていて枠だけしか残ってない上に、高さも周囲の歯肉と同じぐらいまでしかないからつかむところがないので、前後2つに分割して、内側を削って凹凸を作り、そこに器具を引っ掛けて引っ張り上げ、つかめるようになったらググッと抜くという作業。削るのはなんでもなかったけれど、いざ器具を引っ掛けて引上げる作業になると、歯そのものをつかんで抜く普通の抜歯のようにはすんなりいかない。穴の中心にも麻酔を追加。ガチン、ゴチンと衝撃があるたびに身体がこわばって、爪先がビクンと動く。「あれ? 痛い?」 ううん、いかにも痛そうで身体が身構えちゃうだけ。「そかそか、じゃ、いくよ」 ふぁい〜。それからしばらくの間はよかった。でも途中から骨に響くような痛みが始まって、思わず顔がゆがむ。「膿の袋ができててね、そこに刺激がいくから痛いんだけど、その痛みには麻酔がききにくいから、頑張って!」 その痛みは右下の歯で体験済みだし、そのときに較べたら全然楽だから大丈夫ですぅ。「よっしゃぁ」 と先生は気合を入れ直し、作業続行。あああああ、やっぱり痛い〜。私が顔をゆがめるたびに、「ごめんごめんごめんごめん、がんばれがんばれがんばれ」 と先生が早口で励ましてくれる。いつものようにユーミンの歌を英語にしたCDがかかっているので、強い味方をにぎりしめながら、日本語の歌詞を思い出すことに意識を集中して気をまぎらわせる。それでも痛い〜。「もう少しだから、頑張って!」 頷いて、頑張ってはみるものの、うっすら涙がにじんでいるのが分かる。くぅ〜っ。歯の形のグッズを思い切りにぎりしめ、必死で耐える。もうダメ〜、と音をあげそうになった瞬間、「ハイ終わった! おつかれ〜!」 はぁぁぁぁぁ。一気に全身の力が抜ける。すっごく長く感じたけど、20分ぐらいだったみたい。抜いた歯を見せてもらったら、前後2つに分かれたそれぞれに、しぼんだ風船のような膿の袋がついている。「これがあるせいで痛かったんだよ」 ううう、コイツかぁ。でももとはといえば私が歯のケアをおろそかにしていたせいだから、自業自得なのよねぇ。


薬と注意書きをもらって終了。今日はお酒とお風呂と激しい運動はダメだって。お酒はもともと家でひとりの時はまったく飲まないし、運動もハナからする気ないけど、お風呂に入れないのはつらいなぁ。注意書きによると、抜歯の後の傷口が元に戻るまで3週間、骨は8ヶ月近くかかるそうな。それだけの時間をかけて自分を治す力が備わっているのだねぇ。その自然治癒力も若い頃に較べるとだいぶ衰えているような気もしないでもないけど。


15分ぐらい経ったら飲み食いしても大丈夫と言われたし、朝から何も食べていなかったから、ヨーカ堂の食品売場で試食に手を出してみたら問題なく食べられたので、プロントでパスタ。まだ麻酔がきいているせいか痛くはないけど、傷口を汚しそうなので、一口食べるごとに水を口に含んで傷口を軽くすすぐ。食べ終わった後もつい気になって、舌の先で傷口をそっとさわってみると、ぷにぷにと生の肉の感覚。うわ〜、決して気持ちよくないのになぜか何度もさわってしまう。家に戻ってからも、よせばいいのに傷口を鏡で見ると、ちょっとしたスプラッター。うわわわわ、と思いながらも何度も見てしまうのはなぜ〜?


違和感はあるものの痛みはないので、仕事を始める。理科系の案件。前にやった書類の続きなので、専門用語にもだいぶ慣れてきて、参考資料がのってるネットのサイトもブックマークしてある。それでもやっぱり苦手だなぁ。それなりに集中して仕事をしながらも、ついつい舌の先は傷口へ…。


そういえば卵が必要なんだっけ。歯科の帰りに買ってくればよかったなぁ。歯科へは自転車でビュ〜ンと行って帰ってきたから、散歩のつもりで行ってくるか。あ、でもその前に、管理組合の第1回理事会を開くための日程調整をしないと。土日の候補日をあげて各人の都合を知らせてもらう通知を作り、3人の理事さんのポストに投函。これでよし、と。


歩き始めていくらもしないうちに、なんだかジンジン痛くなってきた。運動がダメなのは血行がよくなるせいで出血したり痛みが出るからだと理解してはいたものの、歩く程度でもダメなのぉ? ていうか、普段がひどい運動不足だから、歩くだけでも身体にとってはそれなりの運動なのかなぁ。だんだん痛くなってきた〜。じゃあ明日のマッサージもアウトかなぁ? すぐに血行がよくなって指先まであったかくなるのがマッサージのいいところなのにぃ。でもマッサージしてもらわないとガチガチの首や背中がぁっ!


買い物を済ませてまたPCの前に陣取り、しばらくすると痛みがおさまった。ふぅ。右側でしか食べられない状態がもうしばらく続きそうだなぁ。今週末には中華の立食パーティーがあるんだけど〜。