まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

秘蔵の梅酒

maru992005-11-20

8時の目覚ましでスッキリ起床。今日の歌舞伎座は昼の部だから、10時前に家を出なければならない。着物で行きたいけど夕べのうちに準備してないから本式は無理。てことは、この間できてきたばかりのワンピース式のを試すいいチャンス! 夕べのうちから半分ぐらいはそのつもりだったけど、まだ一度も試したことがないから、もし寝坊しちゃったらあきらめて普通の格好で行こうと考えていた。実は仕立て上がってすぐ着方を教えてもらいに行った時、「できれば1日10分、1週間ぐらい練習してみて下さい」 と言われたんだけど、サボッてち〜っとも練習してなかったからちょっと心配だったんだけど、仕組みが分かっているから迷うこともなく、ホントにあっという間に着れちゃった。すご〜いっ! 寒そうだから道行を着て、いざ出発。


エントランスで出くわした人が総会の資料を抱えていた。そう、今日は10時から近くの集会所で総会があって、次期役員の承認を得ることになっている。それなのに理事長に指名されている私が欠席して歌舞伎座に行ってしまうという…。前回の理事会で出席できないことを伝えて了解をとってあるものの、理由が理由だけにチクチクと罪悪感。


今月の歌舞伎はなかなかにビミョーで、どうなんだろうなぁ、と思っているところへ、幕間にふいに目の前に現れたのは、みかさん。ビックリ〜。今日は昼の部だけだから、終わったらみかさんのお店に顔を出そうと思ってたのよぉ。見つけてくれて、ありがとう〜。


終演後、近くの橘苑というお店に付き合ってもらって、それから Veloce でコーヒータイム。歌舞伎の話題にとどまらず話はつきず、猿之助プロデュースの 「うまや」 に場所を移して、美味しい夕食を頂きながら、さらにオシャベリ。25年ものの秘蔵の梅酒や、みつせ鶏という鶏肉のから揚げや焼鳥もと〜っても美味しかった。北千住のマルイの中にも姉妹店があるのに、まだ一度も入ったことがない。こんなに美味しいんだったら絶対行ってみようっと。みかさんにきいた話では、猿之助が九州で食べた鶏肉に感激して、東京でも食べたいとプロデュースすることになったそうな。メニューもさることながら、トイレが風情ある引き戸だったり、店内の雰囲気もすごくよかった。「猿之助プロデュース」 という言葉にも、今となっては複雑な思いがしてしまう。たとえ役者として舞台に立つことはできなくても、ぜひともプロデューサーとして復帰してほしい。若い頃からまさに大車輪の活躍で突っ走って来たのに、突然に体の自由を奪われてそれっきりだなんて悲しすぎる。猿之助歌舞伎のファンでは決してなかったけれど、歌舞伎史の連載時、常にどうしてもはずせないのが猿之助の活躍だった。このまま消えてしまっていい人ではない。… なんてことも含めて、いろ〜んなオシャベリができて、と〜っても楽しかった。みかさん、ありがとう!


… だがしかし、昨日から激しく食べすぎっ!


初めてのワンピース着物は、着くずれる心配もないし、夜までずっと着ていても楽々だった。最初のうちは、やっぱり本式じゃないからなぁ、というひけ目みたいな気持ちもちょっとあったんだけど、歌舞伎座で周囲を見回すと、本式の着物でもグチャグチャに着てる人が結構いたりなんかするから、そのうち平気になっちゃった。着付けの時間が十分にとれない時とか、雨が降りそうな時とか、本式の着物に対するサブとして、うまく使いこなせるといいな。