いかん。完全にたるんでいる。また９時半すぎまで惰眠をむさぼってしまった。ピンポ〜ンとインターホンの音で飛び起きる。宅配便。コンタクトレンズを入れている余裕もない。
仕事の在庫がはけているので、遅寝をしても特に影響がないわけなんだけど、それはそれで寂しかったりもして、さて、今日はどうしようかな。ネットで翻訳に役立ちそうなサイトやソフトをあれこれ検索してみたりしているうちに、どんどん時間がすぎていく。しばらくネットで遊んでいるうちに、ハタと気がつく。歌舞伎座の優先予約日が昨日だったことに…。急いで予約サイトにアクセスしてみたところ、１日遅れでも十分にいい席がとれた。最近の歌舞伎座は、話題の公演かどうかでチケットの売れ行きが格段に違う。特にニュースにならない公演でも、というかそういう公演の方が、たとえ地味でも本来の歌舞伎らしい優れた舞台だったりすることもあるのに。
夕方までのんびり過ごし、アルパの練習もして、日が翳り始めた頃にようやく重い腰をあげ、水着の上に作務衣を着こんで家を出る。この時期はマンションの通路を歩くのが怖い。蝉の亡骸が落ちていることもあるし、地上での短い命の終焉間際なのか、きりもみ状態で目の前をかすめていくこともある。地上での短い蝉の一生を思えば、こんなふうに嫌がったりしてちゃいけないんだろうけど、でもやっぱり怖いんだもん。
まずは眼科に寄り、検眼と検診。私のレンズは１か月で交換するタイプで、あと数日で交換日だから、家を出る直前に新しいレンズに替えた。そうしたら検眼の結果が前回よりも良かった。そういえば前回は１か月の途中ぐらいで行ったんだったな。１か月の最初と最後ではレンズの汚れ方が違うだろうから当然といえば当然。てことはやっぱり毎日交換するタイプの方がいいのかなぁ？ 今のレンズに決める時、ネットであれこれ調べてみたら、毎日交換するタイプは逆に言えば１日だけもてばいいようにできているから、品質面で劣る分、トラブルが起きやすいという眼科の先生の意見が多かったし、毎日捨てるのも抵抗があったし、１か月なら交換日を決めておけばズボラな私でも忘れないと思ったし。最近はなんでも選択肢が多いだけに、かえって悩んじゃうこともあるのよね。
スポーツクラブに着いて初めて、明日から１６日まで休館だということを思い出した。もし今日仕事が入って行かなかったら、間違いなく休館の間に水着で行っていただろうなぁ。５日も休館になる前日だからさぞや混んでいるかと思いきや、意外にもプールはガラガラ。のんびり泳げた。更衣室の清掃やらなんやらの雑用を一手に引き受けている女性スタッフから、今月中に退職するときいた。２時半から９時半までという変則的な時間帯のために家族の負担が大きいので、朝から夕方までの仕事を探すという。私より一回りぐらい年上で、他の若いスタッフやクラブの若いメンバーからは 「おかあさん」 と呼ばれて、みんなに慕われていた。私も、レッスンには一切参加していないから、プールでよく一緒になるオバサンたちと多少言葉を交わすぐらいで、彼女との他愛ないオシャベリを楽しみにしていたから、会えなくなってしまうのはとても寂しい。
さ〜て、明日はアルパのレッスン。発表会で弾く曲のアレンジを先生に聴いて頂く。楽しみでもあり、不安でもあり…。
