まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

文楽三昧

maru992005-05-20

朝から作務衣で国立劇場へ。文楽を一部二部通しで観るのは久しぶり。「満員御礼」 の札が出ていた。文楽公演では珍しいんじゃないかなぁ。ヤフオクでチケットをゲットできたのはラッキーだった。しかも一部の席は前から4列目で中央ブロック右端の通路沿いというとてもいい席。ロビーで左團次さんファンのお仲間と出会う。彼女はスペイン出身で、私が描いた左團次さんの油絵を見に来てくれて知り合いになった。以後いろんな場所で行き会い、国立劇場研修生を後援する会のパーティーにも来ていた。別の人に彼女の話をしたら、「あぁ、あの人どこにでも顔出してるよ〜」 って言ってたっけ。日本文化が大好きであちこちで勉強もしているらしい。「HPおかしくないですか?」 と彼女が言うので、私のHPのことかと思ったらさにあらず。左團次さんのHPのトップページから掲示板へのリンクが切られているのだ。私も気づいていた。あのHPの管理人さんはメールをしても一度も返信してくれたことがないから今回も問い合わせをする気にもなれずに放置していた。閉鎖するならするで告知すべきだと思うんだけどなぁ。


久しぶりの文楽。大評判の舞台を前に居眠りしやしないかと心配だったけど、夕べの早寝がきいたのか、内容の濃さゆえか、一度も眠くなるどころか舞台に釘付けだった。4つの演目どれも充実していて、観ていて力が入ってしまう。すごい。いつのまにか字幕が出るようになっていたのね。でも字幕の位置が高すぎて、字幕を追っている間は舞台が観られない。浄瑠璃を語る大夫さんたちが詞章の本を置く 「見台」 は人によって様々で、凝った造りを見ているだけでも楽しい。舞台以外にもお楽しみ満載。


一部と二部の間は30分足らずだったのだけれど、近くにある甘味処 「麹町おかめ」 にどうしても行きたくてダッシュ。豆寒とゴマのおはぎのセットにしてみた。ここの豆寒はもともと大好きなのだけれど、おはぎは初めて。大きめのおはぎでお皿からあふれんばかりのゴマ。美味しかった〜。大満足で再び国立劇場ダッシュ。開演3分前。ぜいぜい。


二部の舞台も濃かった〜。今日の演目は、1つめは父親の戦を勝たせるために息子が切腹する話、2つめはお客の金を使い込んで遊女に入れあげた男がその遊女を道連れに心中する話、3つめはお家騒動の渦中で我が子を犠牲にして若君を守る乳母の話、4つめは14かそこらの近所の娘を妊娠させてしまった妻子ある四十過ぎの男が2人で心中する話。こうまとめてしまうと身もフタもないけど、これがどれも感動的なドラマに仕上がっちゃうところが作者の腕。


9時終演で、ヨーカ堂の営業時間に間に合った。明日の絵の教室に持っていくケーキの材料を買い込む。でも焼き時間は短くて生クリームでのデコレーションが勝負のレシピだから、明日早起きして作ろうっと。明日は荷物が大変。20cmのホールケーキと、メンバーに頼まれたソフトアンズ4袋と、I さんにお借りした画集と、ようやく届いた I さんへのバースデープレゼントの他に、新しく描き始めるキャンバスまで持っていかないといけない。大丈夫か?!