まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

花菖蒲

maru992005-05-09

午後の早い時間にユザワヤへ。南千住店。サマーセーターを編み終えたので次の編み糸と、組み紐ネックレスの金具と、着物のお店の担当さんが私のと同じ千鳥格子帯締めを組み紐で作りたいというので、黒と白のレース糸。それを届けに着物のお店に寄ると、お得意様限定セールの真っ最中。危険危険。でも渡すだけ渡して帰るわけにもいかず、絶対買わないという固い決意で店内へ。伊勢紅型の名古屋帯、と〜っても素敵だったけど、無事に決意を守りきる。北里大学海洋学部を卒業したばかりの新人クンのために着付けのモデルになってほしいと頼まれ、彼が選んだコーディネートは渋好みでなかなかいい感じ。「最近の若い子は好みが渋いよねぇ」 と、私と同い年の店長が言う。


ユザワヤの袋がかさばるので一度家に帰り、腹ごしらえを済ませてまたすぐに出かける。ゴスペル・サークルの見学。もうカラオケもずいぶん長いこと行ってないし、家でギターも弾かなくなったから、歌そのものから離れているし、おなかから声を出すあの気持ちよさを久々に味わいたくなって、ネットであれこれ検索してみたら、地元のサークルにたどり着いた。練習の場が教会というのがちょっと気になったけど、クリスチャンのメンバーは全体の3分の1未満だそうなので、まずは行ってみることにした。


地図を頼りに駅の反対側の教会に着くと、居合わせた人たちがみな積極的に声をかけてくれて、2階の礼拝堂に案内された。簡単なフォームに住所氏名等を書き、案内してくれた女性が同じアルトのパートの方だったので、以後は彼女の指示に従う。私の他にも見学者が3人。軽い体操とストレッチで身体をほぐした後、発声練習。普通の 「アアアアア」 とかじゃなく、リップロールという唇をブルブルふるわせるもので、慣れない人は頬を指で押さえるといいと言われたけれど、それでもやっぱりできなかった。その後は 「カケキコク」 「ハヘヒホフ」 などに変わったのでホッ。ソプラノ、アルト、テナー、ベースの4部に分かれ、「Anthem(聖歌)」 の練習。歌詞カードのみで譜面はない。アルトの最前列で、後ろの人の声を頼りに音をとる。合唱なんて中学の部活以来だ。とっても新鮮。おなかから声を出すのってやっぱり気持ちがいい。


1時間ほど経ったところで中休み。礼拝堂の椅子に座り、牧師さんの説話を聞く。信仰の必要性を説くものだった。残り1時間ずっとこれなのか? と不安になったけど、ごくごく短い説話に続いてスタッフから連絡事項の伝達があり、すぐに後半の練習が始まった。


2曲目は、Ride on King Jesus という軽快な曲。高校でも合唱をやるつもりでいたのに、歌うときに身体を動かしてはいけないという堅苦しさがいやで挫折した経験があるので、好きなようにリズムをとりながら歌えるのは楽しい。ただ、「神様への賛美を込めて!」 という指示に、ちょっと引く。ゴスペルの性質上それは当然なことなのだろうけれど、心のうちに神を持たない私はやはり戸惑ってしまう。


さらにそのあと、小グループに分かれて、簡単な自己紹介の後、「告白」 と 「お祈り」 があった。メンバーが自分のつらいこと、きいてほしいことを語り、全員が輪になって手をつなぎ、グループのリーダーが告白の内容をあらためて神様に伝え、そのメンバーのため、また残りのメンバーのための祈りを捧げる。ここで完全に引いてしまった。歌うことはとても楽しい。でも歌の練習以外の活動には気持ちがついていかない。それを察してくれたメンバーがいた。彼女はもう5年目のベテランだけどノンクリスチャンだそうで、私の戸惑いがよく分かるし、彼女自身もいまだにその戸惑いを感じつつ、歌う楽しさゆえに通っているという。別に入信を強要されるわけじゃないし、全体の雰囲気もとてもよかったし、歌うこと自体はとっても楽しかったのだけれど …。来週も参加するかどうかはビミョーなところ。