まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

ツツジ真っ盛り

maru992005-04-27

ついつい脱線事故のニュースに見入ってしまう。JRと私鉄の競争とか、オーバーラン等が生じた場合の運転士に対する処罰とか、様々な背景が報道され、運転士の学生時代の卒業文集まで引用されている。確かに事故の原因を明らかにして二度と繰り返されないように対策を講じることが何より大切だし、そのために幅広い情報の収集が必要なことも理解できるが、遺族やまだ親族の生死が知れない人たちに、我先にと争いながらマイクを突き出す報道陣の態度に憤りを感じざるを得ない。心境を語る遺族の中で、妹を失った熟年の男性が何もできずに何十時間も待ち続ける苦痛を味わった末に妹の死を知らされ、救われたような思いがしたと語っていた。もちろん生きていてくれと願っていたに違いないけれど、あの状況では死を覚悟せざるを得ない。確認がとれないために宙ぶらりんのままで過ごした長い長い時間。これでやっと弔ってやることができるという安堵だったろう。最期のときが目前に迫っている伯母の枕元で過ごした時間を思い、胸が痛んだ。


そうかと思えば、別の意味で胸が痛むドキュメントを見た。最近は不要なものをコインロッカーに入れっぱなしにして引取りに来ない人が増えていて、処分に費用がかかるパソコンだの携帯電話だの衣類だの、ありとあらゆる物が放置されていて、それらを回収する専門の業者もいるそうだが、あろうことか女性の遺影と骨壷が男性の免許証とともに発見され、追跡調査したところ、息子が母親の骨壷の始末にこまってコインロッカーに放置したらしいというのだった。親戚の話では、ホームレスになっているやら刑務所にいるやら、まともな生活はしていないだろうという。免許証の男性は十数年前に亡くなった父親だそうで、その写真を添えたのはせめてもの母親に対する慰めのつもりだったのだろうか。平然とそのような行為に及んだとは考えたくない。他にどうしていいのか思いつかず、苦渋の末にそうせざるを得なかったのだと思いたい。それにしても…。


雑誌の山を整理して、スキャナで読み込んでデータとして残しておきたい部分だけを切り取る。ほとんどが料理やお菓子のレシピで、例外は、羊毛とワイヤで犬のぬいぐるみを作る手芸の資料と、口に入れても安全な小麦粉粘土の作り方。キョンちゃんが粘土にはまっているときいていたので、パパである絵の先生にメールで送る。小麦粉と塩、水、食用油で粘土ができて、食用色素で着色も自由自在だそうな。おもしろ〜い。


切り取りの終わった雑誌の山と古新聞をゴミ置き場に運ぶ。ついついためてしまうのでカートを使っても2往復。マメに整理すればこんなことには … という思いがあるせいか、誰にも会いませんように、と願ってしまうあたりが気弱な小市民。


気がつけば7時すぎ。なんだか疲れちゃってスポーツクラブはパスだ。でも1日1回外出しよう運動でヨーカ堂→プロント→ツタヤのいつものコース。ツタヤでは、通路の床にペタリと座り込んで立ち読み (座り読み?) しながら大声で騒いでいる女の子2人組がいた。店員が注意すると意外と素直に座り込みはやめたものの、大声は相変わらず。周囲の目がまったく気にならないらしい。その周囲は迷惑そうな視線を投げかけるだけで何もしないわけだけど、帰宅してからネットで、駅のホームで顔の汗をスポンジで拭いていただけなのに 「こんなところで化粧をするな」 とオバサンに注意された女性がそのオバサンを突き飛ばして、オバサンは電車と接触して大怪我をしたというニュースを読んだ。こういう事件があるから下手に注意できないんだよなぁ。コインロッカーのことといい、なんだかますます殺伐とした時代になってきたなぁ、と暗澹たる思いにならざるを得ない。