まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

祝い幕

maru992005-03-25

今日はさすがに二度寝しなかった。だって大事な日だもの。歌舞伎座で、勘九郎改め十八代目中村勘三郎襲名披露三月大歌舞伎。千秋楽を間近に控えて、待ちかねたこの日。今日は昼の部だけだけど。


書きたいことが山ほどあるものの、ここで芝居の話を書き始めるとキリがないので、年頭に掲げた目標のひとつであった観劇記録を作ってみた。今度は今話題のライブドアのブログだ。急に思い立って勢いで作ったから、タイトルも熟考する余裕がなくて、「ミーハー芝居帖」 とすっごく安易。しかも本当は歌舞伎っぽい背景にしたかったのに、この日記よりデザインの設定が複雑でうまくいかなくて、昔から好きなペパーミントグリーンをベースの模様にしてしまった。とりあえず昨日の国立劇場と今日の歌舞伎座昼の部だけ。もし、もし時間に余裕があって記憶をたどることができるようだったら、1月の初春歌舞伎まで順番に遡っていこうと…。あくまで目標として。


ミーハー芝居帖 → http://blog.livedoor.jp/sdj99/


襲名興行の常として売店には襲名記念グッズがあふれる。新勘三郎の名前や紋・柄をあしらった商品はともかく、毎月売ってるお菓子までパッケージに 「襲名記念」 の文字が躍る。そこまでしなくても、という商品もなかにはあるけれど、まぁお祝いだから。海老蔵襲名の時には、パパ團十郎の手になる海老の絵の扇子が売り切れてしまい手に入らず、とても残念な思いをしたので、今回はまず扇子を買う。襲名披露興行が3か月も続くから、たっぷり用意してありそうだけどね。半幅帯によく合いそうな大判のチーフを何枚かゲット。


せっかく最前列のほぼ真ん中というとってもいい席だったのに、左隣りが巨漢のオジサンで、普通に呼吸しているだけなのに大きな音がしてすっごく耳障り。とはいえ息をするなとも言えないし。花道から役者が出てくる時も、そちらを向くとオジサンの山のような体が視界を遮る。仕方なく不自然な前傾姿勢をとらざるを得なくて、腰が痛くなっちゃいそうだった。


大満足で歌舞伎座を出て、駅に向かう途中、携帯電話の電源を入れたら仕事のメールが3通。そのうち2通は同じ人からで、急ぎだったらしく、2通目は返事がないから別の人に頼むという内容だった。お詫びメールを入れておく。もう1通は書類が添付されていたけれど携帯だと削除されていて、家に帰らないとファイルを開けない、と返信した途端に電池が切れてしまった。あう〜。


それなら急いでまっすぐ帰ればいいのに北千住で途中下車。「浮世絵1010の世界」 を見る。31日までなんだもの。1010シアターという会場の名前にひっかけただけだと思いきや、本当に1010枚の浮世絵が展示されていた。すごすぎる。やっぱり心惹かれるのは芝居絵や役者絵。芝居絵では忠臣蔵ものが圧倒的に多くて、あらためて独参湯の強みを実感する。それ以外の作品では、奇抜な素材や大胆な構図のものに目が行く。「布袋の行水」 というのがあって、布袋様にたらいで行水させようなんてどうして思いつくんだか。往来の様子を描きながら、画面の右半分を馬のお尻と足がしめているのもあった。見せちゃいけないところには四角い枠で文字を入れてある。図録があれば買ったんだけど、白黒の資料集しかなかったのが残念。


北千住では他にいろいろ買い物したいものもあったので、ついつい帰宅が遅くなり、8時すぎに家に着いたら、生協の宅配が来ていた。しまったぁ! 空き箱を出しておくのをすっかり忘れてしまった。玄関の外に出したままだと風で飛んじゃったりするから、部屋の中に入れておくことにしているので、2週分たまるとかさばって仕方ないんである。大失敗。


金曜日のこんな時間じゃあもう間に合わないかなぁ、と思いつつメールしてみたら、幸か不幸か依頼の主がまだ残業していらして、無事に受注。迷惑かけずに済んでよかった。


電車の中でも歌舞伎座でも時間を見つけては後身頃を編んでいたのだけれど、幅が広いから遅々として進まない。それにこの編み物のせいか、このところ仕事は落ち着いているのに右肩がまた悲鳴をあげている。いかんなぁ。でも明日はマッサージを予約済み♪