まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-09-17



朝食代わりに、夕べ焼いたケーキの端っこをスライスして味見してみる。生地はとってもっとりしている。ナッツのあめがけもサクサクと食感がいい。おしゃれな感じ。だけど、甘〜い! 甘すぎ! イタリアンドルチェのレシピなんだけど、生地自体が甘いのにナッツのあめがけがさらに甘いから逃げ場がないというか、とてもたくさんは食べられない。甘さ控えめなら完璧なんだけどなぁ。
昼前に家を出て、ケーキを届けに経堂へ。片道1時間強。改札を出ずに柵ごしに渡してすぐに病院へ向かうつもりだったんだけど、せめてコーヒーだけでも、というお誘いに負けて30分ほどおしゃべりに興じる。
同じルートをほとんどまるまる戻って東武線に乗り換え、病院まで2時間強。伯母はビックリするほど面変わりしていた。まるで知らない人みたい。半開きの両目が痛々しい。ほとんどまばたきもしないので、目が乾いちゃうから、と看護婦さんが閉じさせようとしても、すぐにまた開いてしまう。顔はげっそりしているのに、ももや背中はひどくむくんでいる。腎機能が落ちて尿として排泄できない水分がたまっているのだそうだ。「意識がないとはいえ、全身だるいと思うんだよねぇ。見ているだけでつらくって早く楽にしてあげたいと思っちゃう」 という看護婦さんの言葉に胸が痛む。
心拍も血圧も血液中の酸素量も問題ないのだが、呼吸の状態が悪く、一息ごとに苦しげに顎が上下する。いつ呼吸困難に陥ってもおかしくない状態だという。「無理にとは言わないけど、できれば今夜は…」 「はい、泊まります」 ということで、2度目の泊まりとあいなった。
そうと決まればさっさと洗顔。でも眉だけは描く。自販機の使用は9時までなので飲み物も買っておく。準備万端。とはいえ普段よいっぱりだから9時になんか寝られるはずがない。用意してきた文庫本(田口ランディ 「コンセント」)も読み終えてしまった。ジャパンタイムズクロスワードも完成しちゃったし…。仕方ないのでザウルスでゲーム。インストールしてあるのはよりにもよって麻雀だ。状況が状況だけに罪悪感がヒシヒシ。伯母も麻雀が好きだったので、「げっ、ふりこんじゃったよ、オバちゃん」 なんて話しかけてみたりする。不毛〜。
空しくなって寝ることにする。眠れなくても、横になっているだけで楽だろうから。今夜のベッドは長さ80センチの衣装ケース2つ。最初は写真のように正方形に並べて丸くなって寝てたけど、落ち着かないので縦長にしてみる。布団を敷いていないので固くて痛いから、洗濯したばかりのバスタオルを敷く。キャスターつきなので下手に動くと2つのケースが離れ離れになってしまう。なんだかサバイバルチックだわ〜。
伯母の苦しげな呼吸が耳について、やっぱり眠れそうにない…。