まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-08-28

今日も涼しいなぁ。ていうか肌寒いくらい。七分袖のTシャツにジーパンで、念のためショールも用意して、さて歌舞伎座へ出かけようという時、ケータイに電話の着信。病院からだった。ドキン、ドキン。

伯母を個室に移したいという連絡だった。高熱が続いている上、ときおり脈が異常に早くなるそうで、集中的なケアが必要だから、ということだった。個室には1日1万円さらにかかるので移動には同意が必要らしい。もちろん異論はない。ただ階が変わってしまうそうなので、今までずっとお世話になってきた看護婦さんたちの手を離れてしまうのがちょっと心配。

個室への移動が決まったということは、いよいよカウントダウンが始まったということにほかならない。これまでもそうだった。この8ヶ月近くの間に、3階の個室に移動した人の訃報を何回かきいている。おそらく設備等の問題だけでなく、同室の人たちへの配慮もあるのだろう。

いきなり両肩にずしんと重い荷物を背負わされたかのような圧迫感。それでも私は歌舞伎座へ…。どうしても観たいからではなく、予定を変えてまで伯母の最期に備えるような行動をとると、かえってその起こってほしくない出来事をよびよせてしまうような恐怖感があるから。

劇場に着いて、いつもどおり携帯電話の電源を切る。いつ万一の連絡が入るか分からないのを承知で、自分から連絡を断つことに罪悪感を抱かざるを得ない。別のイベントならよかったんだけど、劇場はねぇ…。

しかし寒いなぁ。あったかいお茶を飲んでも膝が冷たい。

いつもは昼夜2部制で9時前後に終わるのに、8月だけは3部制で、しかもこういう時に限って終演が9時47分だって。第3部の四谷怪談、あまり好きじゃないのよねぇ。さぼって早く帰ろうかなぁ。少しでも仕事を片付けておきたい。でもすでに観た人が舞台番で登場する染五郎がとってもいいって言ってたから、それだけは観たいなぁ。筋書で染ちゃんの出番をチェック。うっ、最後の幕じゃん。全部観ろってか。勘九郎がNY公演の凱旋でのってるだろうしなぁ。どうしようかなぁ … とさんざん迷って、結局最後まで観てしまった。染ちゃん確かによかったし、千秋楽だからかどうか分からないけど、鳴り止まない拍手にカーテンコールがついて、極悪非道の伊右衛門が笑顔で手なんか振ってて笑えたし。

どこにも寄らずに急いで帰っても11時。とりあえず顔だけ洗ってすぐに仕事を始める。訳しやすい英文で本当によかった。明け方の4時近くまでかかったけど、とにかく最後まで和訳終了〜。こんな時間にプリントするとご近所迷惑だから、明日早々にプリントして、イッセー&桃井さんの公演のあと病院に行って来よう。電車の中でも見直しできるし。

でもなんか眼がさえちゃってるな。眠れるかしらん…。