まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-08-23

今日はつらかった〜。なんたって舟木一夫ショーだ。断じて舟木一夫その人が観たかったわけではない。歌舞伎のチケットを優先予約できるステータスを確保するためには、歌舞伎座での年間12回の公演以外にさらに3公演のチケットをとらないといけないから、左團次さんがゲスト出演するこの舞台で1公演分をクリアしようとしたのだった。歌舞伎好きにはおなじみの 「荒川の佐吉」 の設定を変えただけの物語で、なまじベテランの舞台人で脇役を固めているだけに、終始ひとりだけスポットライトを浴びている肝心の主役がマイクに頼っているのがイタイ。息子役の子供はハキハキしていて芝居心もあってよかったけど。

当然3階席だったのだが、歌舞伎座より格段にお客さんの年齢層が高い。幕間に品川駅への行き方を私に尋ねてきたオバサンは、なんでも地方から夫婦で毎年このショーを観に来るのが楽しみで、いつもは新宿のプリンスホテルなのに今年は品川プリンスだから勝手が分からないとおっしゃる。そんなに好きなら、私ならホテルの格を下げてもチケットにお金かけるけどな。3階席じゃなく。そうかと思えば、どうみても60代後半とおぼしきオバサマが幕間におよそ不似合いなあだち充「みゆき」(漫画)を読んでるし。

芝居の後の歌謡ショーはパスして帰ろうとしたら、私が乗ろうとした地下鉄から左團次さんのマネージャーさんが降りてきた。「左團次さんが出てない間がつらかった〜。でも左團次さんはカッコよかった〜!」 と思わず本音が出る。ファンの方々には申し訳ないけどぉ。

帰りに北千住の紀伊国屋書店に寄って、齋藤孝著 「呼吸入門」 を買う。来年のアルパの発表会に向けて、少しでも緊張に負けない強さを培うための試行錯誤のつもりだったんだけど、すでに半分ぐらい読み進むうち、思わず当初の目的を忘れそうになるほど面白い。まったく違う分野の本だと思って手に取ったのに、「神との対話」 と同じことが書いてあるので驚いた。どうやら私の最近の読書アンテナは積極的に私をどこやらへ導こうとしているらしい…。

呼吸入門