まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-06-29

今日は 「おばあちゃんデー」 だった。伯母の病院へ向かう東武線の中で、入れ替わり立ち替わり隣りに座ったのが4人とも全部おばあちゃん。しかも4人が4人とも話しかけてきたのだ。話のきっかけは私の作務衣や組みひもなのだが、しまいに孫の自慢だの戦時中の話だの…。いやな感じのおばあちゃんはひとりもいなかったけど、今日に限ってどうしたんでしょ。

病室に入ると、伯母がベッドの横に置かれたポータブルトイレで用を足しているところ。伯母ちゃんてば、カーテンをちゃんと端まで閉めないから丸見えですがな。ずっと自分で歩いてトイレに行ってたのにどうしたのかと思ったら、点滴をしていた。看護婦さんの話では、昨日の夕方から何も食べていないのだという。当然ながら体力はガタ落ちで、伯母はすっかりやつれ顔。ほぼ半年ぶりで自宅に帰れると分かったらさぞや喜ぶだろうと期待していたのに、伝えても何の反応もなく、どんより、ぼんやり。はぁぁ…。どうしちゃったけ? 伯母の言い分をきいてみると、病院の食事はとにかく鶏肉が多く、鶏肉を見るだけで吐きそうになるという。じゃあ鶏肉さえなければいいのかというとそうではなくて、結局はどれもうす甘いぼやけた味なので、とことんイヤになってしまったらしい。隣りのベッドのおばあちゃんまで、「いやなものはいやだよね。無理に食べるなんてできないよ。自分の体のことは本人しか分からないんだから」 と伯母の味方で、「おねえさんが買ってきてくれるものは食べるんだから、毎日来てあげられたらいいんだけどねぇ」 って。そ、そんな無理を言われても…。いやぁ、参った。

来週の外出届を出して、その日までに体調が回復しなかったら中止にするから、と伯母に伝えると、「はってでも行く」 と言う。無理して行ってあとで体調が悪くなったら元も子もないんだから、とにかく食べることが基本なんだからね、と言い聞かせようとしても、黙り込んでしまう。お手上げ。

伝え聞いたところによれば、リハビリの先生は、このまま病院に置いておくよりも、多少の無理をしてでも在宅に戻した方が気力が回復するんじゃないか、という意見だという。でも今の状態では内科の先生のOKが出ない。どうすりゃいいのよ。

伯母の状態が悪いと、病院からの帰り道に私まで暗くなって、どっと疲れが出てしまう。週1回程度の病院詣ででこれなんだから、毎日病院に通ったり、在宅で介護したりしている人の負担はいかばかりか。

ずっこらずっこら、足を引きずるように帰る途中でスーパーに寄ったら、「きいちのぬり絵」 をあしらった麦茶を発見。そういえば同じ絵柄のブックカバーだのティッシュケースだのレターセットだのをシリーズ展開していたっけ。写真は同じボトルの裏表を撮って合成したものなんだけど、ラベルをはがして開けば色をぬって楽しめるそうな。単なるキャラクター商品でなく、あくまで 「ぬり絵」 にこだわっているところがミソ。